競泳界の若者は元気だ。アスリートがライバルと競い合う姿は感動的だ。
今月6日、競泳の日本学生選手権の最終日、熊本市総合屋内プールで行われた女子200メートル平泳ぎは世界選手権代表の金藤理絵(東海大)が2分20秒72の日本新で制した。100メートルで日本新の鈴木聡美(山梨学院大)は3位だった。
男子100背泳ぎは、前日に日本新を樹立した入江陵介(近大)はが世界選手権金メダリストの古賀淳也(早大)を破り、2連覇を果たした。レース後の二人のコメントで、入江は「前回は古賀君に負けてしまったから、勝てて本当にうれしい」、古賀は「今の力で精いっぱいやりきった。日本で隣で泳げるのは彼しかいないので、これからも高めあっていきたい」。
金藤理絵さんの樹立した日本新記録に注目しよう。
この女子100メートル背泳ぎ2分20秒72の日本新記録は、今夏イタリアで開かれた世界選手権の優勝タイムを0秒90も上回る、立派なものだったのです。恐(おっそ)ろしいことに、自身の今までの記録を一気に1秒60も縮めたのです。記録の伸びシロが半端じゃなかった。
「素直にうれしいけど、もう少しで世界新だったから悔しいです」
独特な腕のかきと力強いキックで、少ないストローク数の泳ぎを習得、だが世界選手権では体調や気持ちが整わないまま5位に終わった。
090907の朝日・朝刊/スポーツの記事を参考にした。