030706ウィンブルドン女子ダブルスで優勝。キム・クライシュテルス
9日、テニスの杉山愛(34)が今季限りの現役引退の意向を表明した。私は、ますます綺麗になっていく杉山愛を、テレビと新聞でオッカケをしていた。彼女の活躍をずうっとチェックしていた。美人になったなんて言い方は失礼に当たることは百も承知のうえだ。とりわけ笑顔に魅入られていた。日焼けした顔に白い歯が眩(まぶ)しい。プレー中の鬼のような顔。歯を食い縛る。栄冠をものにしたときの満面の笑み。平穏なときの柔和な表情。清楚な身だしなみ。清潔感。彼女にドップリ魅了されていた。引退すると聞いて、私の頭の中には彼女の時どきの表情が蘇る。
プレーしながら世界を駆け巡る彼女には、並々ならぬ精神力と体力を兼ね備えていたのであろうことは、容易に推し量れるが、それにしても大それた女性だ。世界で活躍し続けたのは17年間。向上心が強いのだろう。体のケアは入念にしていたのだろう。怪我など故障は少なかった。特段、体躯に恵まれていた方ではない。
そんな彼女は、特別な記録を達成していたのです。
今年の全米オープンシングルス1回戦、サマンサ・ストーサー(豪)に敗北
男女を通じて世界歴代最多の4大大会連続出場記録を62回達成したことだ。快挙だ。この記録は、ギネスブックに登録される予定だと聞いている。海外では鉄人と称されているとも聞く。
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以下は、090910朝日朝刊の記事から
全米オープンテニスに参加したために、ニューヨークに滞在中、マネージメント会社を通じてコメントを寄せた。
「国際大会で戦うなら世界ランキングで20~30位の間で戦いたいと練習を積んできた。年間を通じてそれができないとわかった時が引退の時だと考えました」
横浜市出身。5歳でテニスを始め、92年10月に17歳でプロ転向。日本のエースとして活躍を続けて10余年。シングルスでツアー通算6勝、女子ダブルスではツアー38勝を果たし、4大大会で3度、混合ダブルスでも1度の優勝を遂げた。
96年から昨年までシングルスの年間世界ランキングで30位台以上を保っていた。だが今年は不調が続き、現在は71位。19歳の森田あゆみに日本女子トップの座を譲った。