2012年12月14日金曜日

豊穣、先ずは土づくりから

我がイーハトーブの果樹園は、開墾を始めて10年経つので、立派に育っているものもあれば、何らかの理由(わけ)があってスクスクとはいかず、苦労している果樹もある。苦労して悩んでいるような果樹を見ると、頭が重い。

果樹と果樹の隙間を耕した場所に、この1年間野菜を育ててきた。にわかに野菜作りを始めた。毎週水曜日に野良仕事のお手伝いをしている山田農園の農園主におだてられ、余った苗をどんどんくれるものだから、当初は植えれば何とかなるだろうと、そんな安易な気構えだった。安易過ぎた。でも作柄によって、無世話、無農薬、無肥料でも成長する親孝行モンもいるが、大概、細々過ぎる収穫量に失望した。私だって百姓の小倅(こせがれ)、多少の知恵はある、唯の粋狂として済まされない。

3週間前、タマネギの苗を植えたが育ちが悪過ぎる、その理由を当然のように土にあると判断した。将来のことを考えて、ここは一念発起、土壌改良をやるしかない。

この土地は元々は住宅の敷地だった。庭先だったところは狭いがそれなりの土壌なので作物には耐えられる。それ以外の表層には草は生えているが、20センチも掘れば粘土で、その粘土は岩のように固い。

この粘板岩に近い土は、耕しても耕しても細かくサラサラにならない。ネバネバして水はけが悪い。そこで思いついたのが、落ち葉を集めてきて、米ぬかと牛糞を混ぜて、ビニールシートで覆(おお)って発酵させる、その発酵が終わったものを、深く掘り起こした粘土質の土をなるだけ細かく砕いて混ぜることで改良できるのではないかと。その知恵の出どころは山田農園主だ。歴史的な大事業だ。

会社の近くの公園の落ち葉を掃き集めたものが、ゴミの収集場所に置いてあるのを見つけてこっそり頂いてきた。又、近所の街路に落ちたイチョウの葉も集めてきた。精々と作業をこなしている。

無人の精米所を見つけては、米ぬかを収集しよう、来週は牛の糞を牧場に貰いに行こう。