2012年12月19日水曜日

投票率最低、無効票最高

衆院選が公示されてから16日の投票日まで、私は悩みに悩んだ。意中の候補者や信頼する党を持たない私にとって、今回、投票したい人物や政党がいつまで経っても具体化せず、投票日の早朝になっても決められなかった。

議員になって欲しい人物を選ぶよりも、辞めて欲しい議員なら幾らでも挙げられるのに、と皮肉なことを考えていた。

投票所の小学校までの数百メートルがはるかに遠く感じた。腰が重たくて重たくて、気分が乗らない。配られてきた新聞を読んで、テレビを観てから出かけたが、最終的に投票する人物と党を決めたのは、投票所に向かう道すがらだった。

それでも投票所に向かったのは、私にはこの3年3ヶ月の民主党政権の失政に鉄槌を下さなければと感じていたからだ。鳩山、菅の民主党代表、総理に小沢氏、彼らに与(くみ)した連中たちに辛酸をなめてもらわないと気がすまなかった。国民を欺いたのだ。情勢から、民主党が惨敗するのはとっくに判っていたけれど、自らの1票でも白黒をつけておきたかった。

開票の結果は自民が単独過半数超えの294、公明31で健闘、民主57、未来9でともに惨敗、みんなは倍増の18、維新は54、私が想像していたように終った。

そして20121217、今回の投票率が小選挙区で59、32%、比例代表で59、31%でいずれも現憲法下で最低だった。理由は、冬の寒い時期で、年末で多忙、政党が多くて争点が増え過ぎたために有権者は、誰に、どの党に投票していいのかよく判らなかったようだ、と朝日新聞記事にあった。その通りだった。

そしてまた翌日20121218の朝日新聞に、小選挙区で、白票や候補者以外の名前が書かれた無効票が204万票で過去最高だったとある。この204万票は投票者数の3、31%で、これまでの最高だった2000年の2、99%を上回った。

私の心境が、全国の投票者の縮図でもあったようだ。