大阪市立桜宮(さくらのみや)高校のバスケットボール部主将の2年男子生徒(17)が、顧問の男性教諭(47)の体罰を受けた翌日に自殺した問題で、同校はバスケットボール部と、過去に体罰問題で処分された教諭が再び体罰を繰り返していたバレー部の両部を、無期限に活動を停止することにした。他の部についても調査して問題がなければ再開する。体罰を生んだ風土が改善できない場合は両部の廃止も検討するとある。
また、橋下大阪市長は15日、記者会見で今春の同校の入試で、体育科(定員80人)とスポーツ健康科学科(同40人)の募集を中止すべきだと述べた。同校の全教員を入れ替えないと、真の改革はできない、と踏み込んだ。
これらの新聞やテレビの報道を見聞きしていて、ちょっと可笑(おか)しいのではないか、と頭をかしげた。部活に励む生徒たちや、入学してノビノビ勉強したいと願う生徒たちが、何ゆえにこんな目に遭わされなくてはならないんだ。
調査されるべきは、体罰で恥じることもなく指導していた顧問教諭や、知らないふりをし続けた校長ら学校関係者たち、教育委員会であって市長のことだ。生徒に部活停止を押し付ける理屈も権利もない。改善されなければ廃部を検討すると聞くと、怒りよりも笑止千万、呆(あき)れてしまった。
識者は、募集を中止するかしないかは、教育委員会の判断で、市長にはその権限はないと話していた。私は、図らずも臭いを嗅いでしまった。この裏には、市長と教育委員会の積年の揉め事、恨みつらみが潜んでいるのではないか、このことが、市長がここまで踏み込んで発言している訳だ。
横浜のスポーツを愛して止まない初老のオヤジから、部活に励む生徒たちにエールを送る。
手続きを踏んで校長に部の活動再開を願い出ろ。ノーと断われる理由は無いが、馬鹿な校長は拒否するるだろう、が、屈することなくに抵抗しろ。君たちに非はない。世間、校外に向かって部活を再開したい旨を、立看〈立て看板)やチラシ、ネットで発信しろ。そして、自主的に練習メニューを作成して活動を再開するのだ。君たちの気持ちは多くの賛同を得ることは間違いない。
繰り返す。非難、鉄槌(てっつい)を下されべきは暴力教師であって、無責任な学校関係者、とぼけた教育委員会であって、いいかげんな市長だ。奴らを断罪せよ。我が軍、貧乏暇なし、千騎万兵で桜宮高校に駆けつけたいがそうもいかない。
桜宮高校の全生徒に告げる。高校生としての誇りを、権利を、阿呆な教育者どもから奪い返すのだ。今直ぐ、起(た)て!!
昔から、私の高校大学時代にも、体育(局)会所属の人間は上部からの指示には従順過ぎると言われてきた。納得できないことにも、ショウガナイなあと諦めさせられた。当時、私にはそんな傾向が歯痒くてならなかった。スポーツは従順な人間を育成するためのものではない、強いリーダーを輩出するためのものだ。