「2つの代表監督するのは困難なこと」、「世代交代、年代間の融合図る」
7/27(金) 6:13配信
日本サッカー協会内には4月のハリルホジッチ監督解任以前から、22年W杯への道は日本人監督に託すべきだとの声が多かった。有力案が、東京五輪世代を指揮する森保監督のA代表との兼任だった。
02年日韓W杯代表を指揮したトルシエ氏は、五輪代表やU―20代表など世代別代表も兼任した。00年シドニー五輪で8強入りし、代表の半数にあたる9人が2年後のW杯にも出場した。W杯はMF小野伸二、稲本潤一ら黄金世代の活躍で日本史上初の決勝トーナメント進出。協会はA代表と同じ戦術で戦い、選手の特徴も把握しやすく、世代交代がスムーズでチームの強化につながった兼任の長所を評価。加えて、ハリル氏と選手の信頼関係が薄れた点も受け、日本人同士のコミュニケーションも重視した。
西野朗氏の監督就任後に開かれた5月の技術委員会では、ロシアW杯後も日本人路線を継続することを確認した。だが、ある委員から「幅広く外国人指導者も見るべきだ」と意見が出たことにより、リストアップを開始。ドイツ、米国代表監督を歴任したクリンスマン氏が浮上した。また、ロシアW杯敗退後、フランス人のベンゲル氏とモスクワで接触。過去にJリーグ名古屋を指揮するなど、日本サッカーを知る名将は昨季限りで22年間率いたイングランドの強豪アーセナルを退団したタイミングで話し合いを持った。だが、両者とも折り合いはつかなかった。
技術委員の中には「来年1月まで待っては」と日本のシーズンオフや欧州の冬季中断にあたる期間まで暫定監督を置く意見もあったが、9月にチリとロシアW杯後初の親善試合、1月にアジア杯が控える事情も考慮。7月中に決めたいという田嶋会長の意向もあり、当初描いていた森保ジャパンの誕生に至った。
02年日韓W杯代表を指揮したトルシエ氏は、五輪代表やU―20代表など世代別代表も兼任した。00年シドニー五輪で8強入りし、代表の半数にあたる9人が2年後のW杯にも出場した。W杯はMF小野伸二、稲本潤一ら黄金世代の活躍で日本史上初の決勝トーナメント進出。協会はA代表と同じ戦術で戦い、選手の特徴も把握しやすく、世代交代がスムーズでチームの強化につながった兼任の長所を評価。加えて、ハリル氏と選手の信頼関係が薄れた点も受け、日本人同士のコミュニケーションも重視した。
西野朗氏の監督就任後に開かれた5月の技術委員会では、ロシアW杯後も日本人路線を継続することを確認した。だが、ある委員から「幅広く外国人指導者も見るべきだ」と意見が出たことにより、リストアップを開始。ドイツ、米国代表監督を歴任したクリンスマン氏が浮上した。また、ロシアW杯敗退後、フランス人のベンゲル氏とモスクワで接触。過去にJリーグ名古屋を指揮するなど、日本サッカーを知る名将は昨季限りで22年間率いたイングランドの強豪アーセナルを退団したタイミングで話し合いを持った。だが、両者とも折り合いはつかなかった。
技術委員の中には「来年1月まで待っては」と日本のシーズンオフや欧州の冬季中断にあたる期間まで暫定監督を置く意見もあったが、9月にチリとロシアW杯後初の親善試合、1月にアジア杯が控える事情も考慮。7月中に決めたいという田嶋会長の意向もあり、当初描いていた森保ジャパンの誕生に至った。
森保新監督の恩師・オフト氏「ありのままで大丈夫」
2018年7月27日6時8分 スポーツ報知
森保監督は93年10月28日、終了間近に追いつかれ94年米国W杯出場を逃した「ドーハの悲劇」(アジア最終予選イラク戦=2△2)を経験。当時日本代表監督で、森保氏を初めてA代表に招集したハンス・オフト氏(71)が、“まな弟子”に「ありのままでやれば大丈夫」とエールを送った。
森保ジャパン誕生を知ったオフト氏は「最高」と声を弾ませた。現役時代からピッチ内外で指導者としての素質は感じていた。「彼は落ち着いているが、必要なときには怒ることができる人物だった。試合ではゲームを読む力はあったし、私が京都の監督になり、彼を獲得したときは先輩として若手のコーチングなども精力的にしていた」。常に視野を広く持ち、メリハリのある指導には目を見張るものがあったという。
「西野監督がつくり上げてきたものを守りつつ、自分のやり方で指導してほしい」と、継続性と“森保流”の両面からアプローチした代表チームづくりを望んだ。
五輪代表との兼任は大きな重責となるが、オフト氏に不安はない。「両方やることになるが、彼なら大丈夫でしょう。ありのままで大丈夫」。自然体でいればいい―。森保氏なら日本を正しい道へと導いてくれると信じている。
◆ハンス・オフト 1947年6月27日、オランダ・ロッテルダム生まれ。71歳。フェイエノールトでFWとしてプレーし、28歳で引退。76年にオランダユース代表コーチ、82年にヤマハ(現磐田)のコーチに就任し、1部昇格と天皇杯制覇に貢献。84年からマツダのコーチ、監督。92年に日本代表監督に外国人として初めて就任し、アジア杯初優勝に導いた。その後は磐田、浦和、京都の監督を歴任し、2013年日本サッカー殿堂入り。
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