2018年7月1日日曜日

はやぶさ2 リュウグウに到着

何年前だったか?「イトカワ」の試料を持ち帰った探査機「はやぶさ」の事を報じた朝日新聞の記事をそのまま、私のこのブログに転載させてもらったことがる。

その「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」が又、私のような天体、宇宙のことを全く知らない脳を吃驚させた。




今日使わせてもらうのは今月27日の朝日新聞・夕刊この記事です。


はやぶさ2とリュウグウのイメージ=池下章裕さん提供







26日午後0時50分、はやぶさ2がリュウグウから約20キロで撮影した画像
=JAXAなど提供

リュウグウ
地球と火星の軌道付近を回る直径約900メートルの小惑星。
コマのような形で、表面に複雑な凸凹や最大約200メートルのクレーターがある。
太陽系が誕生した46億年前ごろにできたと考えられ、内部には当時の状態を保った砂や有機物が含まれている可能性がある。


30億キロの旅 リュウグウに到着
はやぶさ2 内部の砂採取に挑む
小惑星探査機 出発3年半

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に到着したと発表した。
今後1年半滞在し、3回着陸して生命の元となる有機物が含まれていると見らる小惑星内の砂の採取に挑む。
2020年に地球に帰還する予定。

はやぶさ2は、小惑星「イトカワ」の試料を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機。
トラブルや故障が相次いだ前回の経験を踏まえ、イオンエンジンや通信機器などが改良されている。
14年12月に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ後、地球の引力を使って軌道を変え、太陽の周りを回りながら約30億キロ飛行して、リュウグウに近づいていた。

JAXAの運用チームは同日午前、宇宙科学研究所(相模原市)の管制室で、徐々に速度を落としていたはやぶさ2が、午前9時35分にリュウグウから20キロの距離で並走していることを確認した。はやぶさ2の機体は正常だという。

はやぶさ2は今後、約1年半リュウグウに滞在し、3回の着陸を試みる。
周囲を回って地形や重力などを詳しく調べた後、秋に初めて着陸して表面の砂を採取。
来春にはリュウグウの地表に金属片を高速で撃ち込んで穴を開け、史上初となる翔惑星内部の砂の採取を目指す。

ミッションマネージヤーの吉川真准教授は「ほっとしたのが正直なところだが、これからがミッション。緊張感がある」と語った。

(浜田祥太郎)




接近・着陸 難関はこれから

2010年に世界で初めて小惑星「イトカワ」から試料を持ち帰った「はやぶさ」の道のりは、故障やトラブルの連続だった。はやぶさ2が今回、リュウグウまで順調にたどり着けたのは、先代の教訓を生かして機器の信頼性を向上させ、運用チームも練度を高めたことが大きい。

だがこの先は、複雑な小惑星表面への接近や着陸、砂の採取など、難関が待ち受けている。
特に、人工クレーターを作って内部の砂を採取するため、銅の塊を爆薬で小惑星にぶつける試みは、先代も経験していない初めてのものとなる。

日本の探査機は「はやぶさ」だけでなく、火星を目指した「のぞみ」や金星探査機「あかつき」も故障を繰り返してきた。
16年には国際共同の天文衛星「ひとみ」を単純ミスで失う事故もあった。
はやぶさ2は、日本の科学探査の信頼回復という重責も負う。
新たな歴史を作ることができるか。日本だけでなく、世界も注目している。

(東山正宜)