2010年12月12日日曜日

天声人語、創作四文字熟語

毎年年末恒例の住友生命の四文字熟語だ。確か、去年もこの天声人語をこの私のブログに使わせてもらった。マル写しで。優秀な人がいて、よくぞよくも上手いこと考えたものだと、感心させられた。私にも一つと試みたけれど、愚かな私には何も思い浮かびませんでした。

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天声人語

ウィキリークスにやられた米政府が「公電泥棒」と叫んだかどうかはさておき、たいていのことは漢字四つで表せる.海老蔵さんの一件は「殴顔無値(おうがんむち)」か「親系酔弱(しんけいすいじゃく)」か。以下、住友生命が募った年末恒例の「創作四文字熟語」で今年を顧みる。

まずは森羅万象のはやり物。「辛辣万食(しんらーばんしょく)」とばかりに食卓を席巻したのは食べるラー油。見渡す限り萌え萌えの秋葉原で輝いた「四萌八萌(しほうはっぽう)」はAKB48。呟(つぶや)きを飛ばすツイッターは「流呟飛語(りゅうげんひご)」とまとめられた。

龍馬ブームは紀貫之にあやかって「土佐日記」。500メートルを超えた東京スカイツリーは、早くも「全人見塔(みとう)」の観光地になった。映像の奥行き、飛び出し、臨場感の三位(さんみ)一体で売る「三見立体(さんみ)」の3Dテレビも評判に。

グアム行きの構想は奇想天外だったのか。普天間放置の「棄想県外」に沖縄県民の怒りは募る。中国漁船が体当たりしてくる「船嚇諸島(せんかく)」の事件は検察も巻き込んだ。特捜には期待したいが、事件を作る「独創検事」は困る。

畜産宮崎を襲った口蹄疫で29万頭の牛豚が処分された、ああ「諸牛無情(しょぎゅう)」。古色蒼然のお役所仕事で「戸籍騒然」、所在不明の超高齢者が後を絶たない。花鳥風月も鳴く「夏長秋欠(かちょうしゅうけつ)」の猛暑に、八百屋の店頭は「市場菜高(さいこう)」。腹ぺこの野生動物が街をうろつく「群熊闊歩(ぐんゆうかっぽ)」も。

バンクーバーは「遠金五輪(とおきん)」だったが、南アフリカのW杯は盛り上がった。「芝地団結(ピッチ)」の日本代表に、われら「不眠蹴球」。過労か寿命か、勝敗を当てまくって昇天した「百発蛸中(たこちゅう)」のパウル君も忘れがたし。