毎週、日曜日の朝一番の仕事は、相模原の北里大学病院前にある、弊社が運営するホテルに行くことなんです。その名はパラディス イン 相模原です。ホテルの周りの落ち葉を箒で掃く、生垣の隙間に生えた雑草をとる、掲示物や表示物が、適当であるか、一通りグルっと周ってから、イートインコーナーでコーヒーを頂き、日経、毎日、スポーツ各紙を読む。それから予約状況をチェックする。そして、しばらく皆の働きを見ながら、何か相談ごとはないか、意見はないか、とスタッフに尋ねるのです。そして9時過ぎにはホテルを出て本来の業務のために、天王町に向かうのです。これが、最近の日曜日の午前中の行動です。
事務所に戻って、予約のチェックをしていたら、そこに予約の電話が入った。日曜日の朝、それも午前の08:30の予約。お客さんはどんな人なのだろうか、と私の耳はダンボになった。受け応えしている女子社員の関さんは、もうベテランのスタッフだ、任せて安心。
ええ、? わ、、せ、だ、、だい、がく、あ、、し、き、しゅう、、、きゅう、ぶさんですね。お泊りになるのは、1月2日。ハイ。10名様以上だと団体割引がありますので、と言って部屋ごとの料金を説明していた。夕食はやっていないのですが、希望があれば弁当を用意させていただきます。1000円のものと1500円のものがあります。あ、そうですか1000円のものでいいんですね。それから、何やら案内を終えて、有難うございました、と電話を置いた。
この応答を聞いていて、これは早稲田大学ア式蹴球部女子のことだと解った。受け応えをしている関さんに、このホテルの社長は昭和48年卒の早稲田のサッカー部だったのですよ、と言ってみてくれと傍から小声で耳うちした。
こんな、巡り合せに驚きながらも、嬉しかった。大学では、サッカーとそれに付随することしかやってこなかったこの俺には、サッカーが唯一の私の誇りで、その関係者が、ずうっと後輩だけれど、この私達が経営しているホテルに宿泊の予約を入れてくれたことに、偶然とは言え、二重にも三重にも、嬉しかった。
長岡義一監督は、私が入学した時(昭和44年)には日立製作所のセンターバックをやられていた。福島廣樹コーチは私が1年の時の4年生だった。
泊まってくれる日の夕食の時か、翌日の朝食時には顔を出してみようと思っている。当然、試合には、応援にかけつけなくてはいかん。大事な後輩たちだ、それに大事なお客さんだ。試合は、1月3日・全日本女子サッカー大学選手権・キックオフは10:30。準決勝戦で対戦相手は、武庫川女子大学だ。先日マネージャーの北さんに、勝負はどうですかと尋ねたら、心配御無用です、という感じで話してくれた。自信満々だった。
まいど、おおきに、や。