2011年4月2日土曜日

何故、塩は体に悪いのか

福島県在住の大学時代の友人・西が、福島原発避難民として、我が家で一緒に暮らしている。

この私が、彼を元気付けるために、毎夜、酒のつまみを手作りしている。煮物、炒め物、焼き物とチャレンジしているのですが、味付けに苦慮している。難しい。御菜(おかず)はどれもつまみ用だから、慎重に加減していても、つい塩を多い目に使ってしまう。塩が少ないと、味がバシィッとこないのだ。薄い味付けの時には、西は不満な顔をする。砂糖を使うことはほとんどないのですが、塩はどうしても避けられない。

塩を摂り過ぎてはいけないとは、巷間(こうかん)、常識らしいが、今までそんなことには、ちっとも耳を傾けたことがないのに、ここに来て、急に気になりだした。やはり、年齢が年齢、老いの果てに悲惨な病に倒れたくない。避けられるものなら避けたいもんだ。寝たっきり!! 嗚呼、厭だ、そんなの嫌だ、と思う気持ちが強くなってきているようだ。

何故、塩は体に悪いのか? 私の真剣な質問にも友人達は、高血圧になるからいけないらしい、という程度の説明しかしてくれない。

すっきりしないまま、週刊誌を片手に?料理に精を出していた?

原発避難民の西が、買ってきたこの週刊誌=週刊現代(4/2号)〈講談社〉のカラー見開きのページに、私の悩み事を解決してくれる記事が出ていたので、早速パクッた。

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( 塩を減らそうプロジェクト発足1周年記念イベントに参加した、日本高血圧協会理事長の荒川規矩男氏、タレントの石田純一氏、料理研究家の浜内千波氏。手にしているのは「減塩マーク」)

 

塩分を摂りすぎると血液中の塩分濃度が高くなる。すると、細胞組織の活動が低下するため、血液中の塩分を薄めようと腎臓が血液中に水分を送り出す。その結果、血液量が増え、血圧が上がるのだ。この状態が続くと、血管はもろくなり高血圧を引き起こす。

「高血圧は心臓病や心血管疾患など、命に関わる重篤な病気の原因になります。また、塩分の過剰摂取が胃がんや骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの引き金になることもわかっています」(荒川氏)

日本高血圧学会では、欧米諸国と同じ一日6g未満の塩分摂取を目標値としている。2010年に厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査」によると、成人の一日あたりの塩分平均摂取量は男性11,6g、女性9,9g。目標値とはほど遠い。

では、体内の塩分を減らすにはどうすればいいか。まず単純に摂取量を減らすことである。とくに外食がちな人にとって、塩分量を調整するのは難しいが、ラーメンのスープを飲まない、かける調味料を減らすなどの心がけはできる。また、食品に表示された塩分の量をチェックするだけでも意識が変わる。ちなみに、ナトリウム(Na)量が塩分量ではないので注意したい。

次に、体内の塩を減らすためには、バナナなどのカリウムを多く含む食材を摂ること。塩分を体外に排出し、血圧を下げる働きがある。そら豆、春キャベツ、たけのこなど、春野菜にはカリウムが多く含まれるので積極的に食べるよう心がけたい。(腎臓に持病がある場合は、医師に要相談)

*減塩のコツ

ラーメンなどのスープは残す/調味料を直接かけない

*塩排出のコツ

カリウムを多く含む食材を摂る/ウオーキングなど有酸素運動を心がける

*ナトリウム=塩分量ではない。Na量に2,54をかけた数値が食塩の量になる。