2012年4月20日金曜日

お騒がせな、鳩山元首相

鳩山由紀夫元首相が、またヘマをやってくれた。先のイラン訪問のことだ。

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鳩山元首相が、民主党や政府の要人から、イランに行くのは止めてもらいたい。そんな意見に聞き耳を持たず、行ってしまった。そうしたら、案の定、イランの思うド壷にはまってしまった。野田佳彦首相や藤村修官房長官は、行くなとは言えなくて、控えられた方がいいのでは、と言ったようだ。

何で、そこまで皆が反対しているのに、行きたがったのだろう。名誉欲、目立ちたがり屋、みんなに忘れられたくなかったの? それとも、彼特有の何かの使命感に駈られたのか。核開発について、イラン、シリア、北朝鮮は、世界じゅうの国が注目している国家だ。欧米が、特に米国が、一番危険な国家とみているのがイランなのだ。イスラエルの後ろ盾は米国だ。民主主義が成熟していない国家が、核を持つことほど恐ろしいことはない。

 

イランが発表した会談内容が、20120410の朝日新聞の記事になっていたので、そのまま転載させてもらう。

会談の真相は知る由もないが、イランの悪意に基づく捏造か、鳩山氏の言葉足らずによるミスか、イランがこの会談を利用したことは間違いない。今回のこのような事態は、誰もが懸念、危惧したことだった。

元首相と大統領の会談内容とは~

(大統領サイトから、英文抄訳) 大統領は、核兵器廃絶の必要性を強調したうえで、いかなる国も国の意思を他国に押しつけることはできないと語った。日本の首相は、IAEAはイランなど一部の国に二重基準を適用しており公正でないと批判した。

発表された「会談内容」が捏造で大変遺憾だと、記者会見で鳩山元首相は語った。そのいきさつをこれも、同じ朝日新聞の記事を転載させてもらう。

イラン側の発表にある「IAEAは二重基準」とは、核開発疑惑でイランやシリアが厳しく批判されているのに対し、イスラエルの核が承認されているのは「不公平だ」と主張してきたことを指す。イランの主張に日本の元首相も同調したということを強調する狙いがあるようだ。

ただ、鳩山氏は会見で「核不拡散条約(NPT)体制に入っていない核保有国が有利なのは承知しているが、非核の世界をつくる国際協力が必要だ」と述べたことを明かし、この発言が「二重基準」発言に使われた可能性も示唆した。

 

イランと日本は、首の皮一枚の「油」だけの経済交流。油だけだから、日本はイランに対して不思議なほど危機感はなく能天気なのだ。日本は米国とは立場が違うでは片づけられない、世界共通の問題だ。

鳩山氏は、民主党の元代表で元首相、現在は党の外交担当の最高顧問だそうだ。だから、政府としても頭が痛い。政府としての正式な外交行為ではないと、と言ってもね?

先の衆院選後のこと、時の幹事長だった小沢一郎は、小沢の肝いりで当選した新人議員ら大勢を引き連れて中国訪問したこともあった。恰も、自分の家来のようにして、自分の力を誇示したかったのだろう。この党は、何をしでかすかさっぱり、解らない。

この元首相に俺の怒りが再び湧き起こる。

先の衆院総選挙を民主党の代表として、党内論議も熟さないままの公約を並び立て、民主党は大勝した。全てはバラマキ政策だった。それからの政策のドンデン返し、未熟さゆえの国会運営の停滞、党内闘争の明け暮れ。二大政党の新しい枠組みで政策論争と期待したが、この政権交代は泥沼状態になってしまった。その先鋒が鳩山だ。首相の座を降りる際、総理大臣を経験した者は政界に影響力を残すべきでない、と議員を一旦は辞めると言った。私はホットしていたら、辞めるどころか、舌の根もか乾かないうちに色々出しゃばりだした。が、誰も聞き役にならないと知って、活動の領域を外交にした。外国では、元首相として扱ってくれるが、過去の愚・醜・失態を蒸し返すことはしない。

百害あって一利なしのこの男。1日50万円の子ども手当て男は、沖縄県民に対しても、どう思っているのだろうか。

地元後援会は、そんなくだらないことばっかりしてないで、北海道の選挙区に戻ってきなさい、と呼びかけたそうだが、この”宇宙人”には後援会員の言葉はどのように伝わったのだろうか。後援会員のみなさま、後援会離れをお勧めします。

鳩山さん、あなたは総理大臣を辞めるときに、総理大臣を経験した者は政界に影響力を残すべきでないと言い、政治から足を洗うが如く、述べたことを、もうお忘れなんですか。あなたが自ら感じられて、それからすっかり忘れてしまったようだが、政治は若い賢者らに任せて、大所高所からのご意見番はどうですか。

細川護煕元首相の爪の垢(あか)でも煎じて飲んでみては如何かな。