ロンドン五輪サッカーの3位決定戦後のことだ。韓国の朴鍾祐(パク・ジュンウ)が対日本戦後、独島(日本では竹島と呼ぶ)を韓国の領有だと主張するプラカードを頭の上に掲げた問題に関して、韓国サッカー協会は14日、「(日本側に遺憾とする内容の文書は送ったが)、謝罪はしていない」とのコメントを発表した。
その前には、日本サッカー協会会長の大仁邦弥氏は韓国側から謝罪のメールを受け取ったが、処分やこれからのことについてはIOCやFIFAに委(ゆだ)ねると話していた。
韓国サッカー協会は文書は送ったことは認めるが、「政治的な意図や計画性はない偶発的な行動」と説明し、遺憾の意を伝えたに過ぎない。謝罪の文書ではないとしている。この件について韓国が謝罪したと日本に思われることは、竹島が韓国の領土ではないと認めたように思われたくなかったのか。よく解らない。
韓国は本質をよく解ってないようだ。
五輪憲章では、選手は世界の国や地域を代表して参加した相手と互いに競い合うのであるが、それは国対国の戦いではなく、個人同士、チーム同士で戦うものだと、また各国各地域が抱えている政治は持ち込まない、と決められている。
この朴選手は何歳だろう? 兵役を控えた年齢だろう。国家主義の意識の高い国の国民だ、そんな彼が、意味もなくプラカードを勝手に、何が書かれているかも吟味しないで、今回のような行動をとるものか?
韓国サッカー協会は偶発的だった、と、それだけ。
そんな筈は断固としてない。プラカードに書かれていた内容を確認したからこそ朴選手は、勢いよく掲げたのだ。意識して。皆にもよく読めるように高く掲げた。
偶発的だから咎(とが)められない、という法はない。
よって、日本サッカー協会に送った文書は謝罪を伝えたのではなく、遺憾の意を込めただけ、と言うことらしい。遺憾なら如何(いかん)ともし難(がた)い?
「遺憾です」と言うなら、「遺憾です」から、どうだ?と言うんだ。
遺憾(学研国語大辞典より)=(希望通りにならないで)心残りなこと。残念なこと。不十分。気の毒。(学研国語大辞典)