2012年9月5日水曜日

「せどり」、私も思いついた

何とかオフなどの古本チェ-ン店で古本を安く買って、インターネットで高く売る。その差金が利ざやだ。この手法で、結構稼いでいる人がいることを、新聞やネットで知った。このように稼ぐことを「せどり」、彼らのことを「せどらー」と呼ぶらしい。月収30万円の凄腕主婦も現れているらしい。アルバイト感覚で小遣い分ぐらいは稼いでいる人は相当いる。

20120715の日経新聞で、このせどりの実態を知った。

このようなことに関心を持つ私にせどりの経験はないが、ここにニッチな商機はあるなあと感じていた。なんせ、私は何とかオフの常連で上顧客、105円コーナーの厳しいチェッカーを自負している。せどらーが仕入れるのは、大体この105円コーナーからだ。

一冊の本からどれだけの利ざやが獲得できるか、その多寡(たか)はよく分からないが、私にだって転売が可能な本を見つけることはできる。

古本チェーン店の何とかオフでも、何とか船でも、何処の店でも線香花火的に盛り上がっては消え、今じゃ誰もが見向きもしない本、出版社は一流でも耐え難いほど軽率な作家の本は、いつまで経っても売れないでいる。並んでいる本の60%がそのような本で、30%は一般的。が、残り10%の中によく探すと、本好きにとっては、手にとって読んでみたいと思う本があることは、ある。これこれ、こいつを見つけることだ

せどらー諸氏、ここで、大事なのは自分の趣味や好みに走ることなく、実質的にメシのタネになる本を探すことだろう。ーーーこりゃ、失礼しました、釈迦に説法だったかな。

私の理解できるテリトリーは文芸コーナーだがこの部門での仕入れは比較的難しいかも知れないが、文芸でも訳本、絵本や女性向けの本や雑誌には、掘り出し物、もっと仕入れし易い本があるらしい。このせどりを現実に行うには、広い視野が求められる。当たり前だ、稼ぐには人よりも沢山知恵を絞って、沢山体を動かさなくっちゃ。

古本屋を回って掘り出し物を見つけて、他の店で高く売って稼ぐ手法は江戸時代からあるそうで、「競取り」や「背取り」と呼ばれていたと新聞記事にはあったが、少し前に読んだ藤沢周平さんの本の名前は忘れたが、そのような内容のものを読んだことはある。

何とかオフ店はせどりとの共存共栄は認めながらも、やはり粗利を上げるためにセールを減らすと、インターネットの取り継ぎサービス屋はサービスの手数料を引き上げると、いうではないか。

せどらー諸氏、身に降る火の粉は払わにゃならぬ、健闘を祈って止まない。