20140326 横須賀市栄町の「ケンタウルスの果樹園」に、果樹5本を植えてきた。
1番目の果樹園の名称が「イーハトーブの果樹園」なら、2番目の果樹園の名称が「ケンタウルスの果樹園」になるのは必然だった。ケンタウルスは星座の名前でもあるが、「銀河鉄道の夜」のケンタウルス、露を降らせのケンタウルスだ。
柿3本と梨と桃を1本づつの計5本。果樹を植えているときの喜びって何だと思いますか? それは、果樹が立派に育ち、果実がたわわに実り、会社のスタッフやその家族、仕事でお世話になっている仲間たち、私の家族やその仲間たちに、お裾分けをする光景を想像するだけで、それで、もうすっかりハッピーな気持ちになれるのだ。
この土地は道路から階段を30段以上のぼった高台にある。何を運ぶのも手運びだ。肩に担(かつ)いだりや背に負うほどの威勢よくない私は、たいてい、荷物をぶら下げてのぼる。地勢は全くイーハトーブとそっくり。元は住宅が建っていて、弊社でその住宅を解体して長く更地状態にしておいた。地盤は、何故か、河原のように大小の石でがっちり固められていて、土壌らしい土がなく砂利(じゃり)状態。
私が試験的に穴を掘ろうと、ツルハシの先を強く地面に刺そうとしたが、歯が立たなかった。それで、昨年の11月10日、人力のみでは無理と判断して、レンタル会社から発電機と電動ドリル(削岩機みたいな奴)を借りてきて、何とか直径1メートル深さ1メートルほどの穴を12個掘った。
今は、誰にもこの作業の辛さなど、露ほども漏らすものか。
その穴に、仕事の合間を縫って、少しづつ木の葉、培養土、普通の土壌を埋めてきた。そして、やっとのことで、果樹を植えられるまでになった。それが、3月26日のことだ。
だが、硬い地面の一部に穴を掘ってそこに植樹したのは、いわば、大きな植木鉢に植えたようなものだから、今後の心配は尽きない。強い風を受けた時などは根こそぎ倒れてしまうかもしれない。観葉植物なら、それなりの手入れですむかもしれないが、果樹を実らせる樹木が一時的なショックといえども、倒れれるようなことがあった時は、相当なダメージを受けることになるのだろう。
後4本、何を植えようか思案中だ。