昨夜20140322、変な夢に悩まされた。
布団にくるまって寝ていた私を、龍が火を吹きながら襲ってきたのだ。
その姿は、家ごと丸飲み込みしそうな大きい奴で、大きな黒目を見開き、口には牙を尖(とが)らせ、尾をグネグネと左右に動かしていた。身の周りに強い風を纏いながら降臨、数軒向こうの方から、周辺の家や樹木を焼き焦がしながら、私の家の私の寝室に向かってきた。宙を舞いながら吐く火焔は強く長く、吹きかける風が炎をますます勢いづけた。寝ている布団の周りは、火の海と化していた。
何故だ、どうしたんだと、身を震わせている間に目が覚めた。炎の熱よりも、噛み殺されるのが怖かった。
目が覚めて、興奮が治まるにつれて、20年ほど前、子どもを連れて京都府綴喜郡宇治田原の実家に帰った時の、蛇の一件を思い出した。
子供らを車に乗せて、父が働くキュウリ畑か、カブト虫採りに出かけた時のことだ、農道で蛇を轢いてしまった。見通しは良く対向車もなく、子どもたちとふざけながら走っていて、農道を横切る錦蛇(にしきへび)に気づかなかった。縄か紐に見えた。
確かに、こと~んと蛇を轢いたショックがハンドルに伝わった。が、しかし、戻ってまでも確認しなかった。直感で蛇だと解った、が、たかが蛇だろうと軽く見くびったのだ。でも、この「こと~ん」の薄気味悪い感触は、今でも蘇る。きちんと思い出せるのだ。戻る際には、蛇の姿はもうそこにはなかった。踏み殺すことはななかった、と勝手に安堵した。
その蛇が、古くから中国に伝わる神話の龍に化身(けしん)、龍になって私に仕返しにやってきたのだと、思い当たった。
追記・白川 静(しらかわ しずか)先生なら、「龍」と「襲う」の龍の関係をちゃんと説明してくださるのだろう。ボンクラの私でも少しは気になった。