2011年8月18日木曜日

清武が発したメッセージ

20110810の日本代表と韓国代表とのサッカーの日韓戦は、日本の3-0の大勝利で終わった。

日本は香川(写真)の2ゴールなどで韓国に快勝。ホームで13年ぶりの白星を飾った

(香川は2ゴールを決める)

0814の私のこのブログに、「日本サッカー、韓国に大勝」のタイトルで、朝日新聞、ニッカンスポーツの写真を無断拝借しながら文章を綴った。

その文章を読み直して、その内容といい文章の勢いといい、日本の華々しい歴史的な勝利なのに、歓喜どころか、寧ろ韓国側に対して、どうしたんだろう?こんなことでは困るんダ、韓国さんよしっかりしてくれヨ、そんな筆調だった。文意の力点は、日本よりも韓国に置いていた。韓国は日本にとって、宿敵だが、おこがましくてライバルとは言わしてもらえない、正真正銘の先輩格だ。宿敵が不調では困るんだ。

確かに、日本代表にとってはホームで、やりやすかったこともあるだろうが、ベテランに若手、新人をも加えて新しく進化し続けるチームの姿は、大いに讃えられるべきだ。

でも、日本がスコアー並みに強くなったかと言うと、そう生易しいものではない。そのことを、サッカーをよく知る人は理解している。いい試合を目(ま)の当たりにして感動したい、次も、次の次の日韓戦の応援に参加したい。

そこで、敢えて、前回も今回も同じブログで、煙たがられる内容ばかりの繰言(くりごと)になるが、未だ、私はマスコミが言うほど、それほど日本は進化していないし、韓国はそれほど弱くなっているとは、思っていない。

日本の大勝を、野放図に喜べない私が、居る。

しばし、PCのキーボードを叩くのを休んで、考えてみる。ヤマオカは、今回の試合で途中出場した清武のことを、余りマスコミで騒がれていることに、面白く思っていない、ところがあるようだ。

彼に非凡さを感じるのはパスを受ける能力の高さ、巧みにステップを踏み、相手が嫌がる位置で前を向く。ボールを受ける時にいい体勢を保てるから体格差のある韓国DFも気にしない、と朝日新聞・編集委員の潮智史氏が書いている。私も全く、同感だ。

でも、清武はまだ雛(ひよこ)だ、マスコミが先走って、どうのこうのと言える状況ではない。若い優秀な選手は、もの凄い勢いで成長する。清武程の、ここまでのレベルにまで育った選手は何人も見ている。問題は、これから、どれだけ伸びることが出来るかどうかだ。

2本のアシストだからと言って、清武をそんなに一気に持ち上げるものでは、ございません。

この試合の高評価は、彼の成長過程の1ページに過ぎない。

本人の清武はよく解っていて、次のようなコメントを発している。そのコメントとは。「個人的には、シュートも打ってないし、もうちょっと積極的にいきたかったです。海外組と一緒にプレーできたことは、自分の成長にとってプラスだし、日本代表のプレーはいい勉強になりました」。

謙虚で頭のいい青年だ。もっと、もっと逞しくなって欲しい。

ライバルが豊富に控えている。森本、岡崎、松井、家長、柏木、細貝がいる、宇佐美が宮市がいる。

どうか、海外で、可能性を極めて欲しいもんだ。