2011年9月9日金曜日

医療費が高い

先日、三浦市原町の弊社所有地の草を刈りに、同僚の佐さんと出かけた。

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この1週間前に、半分以上刈っておいたので、その日は、完全に仕上げる心算で、他人の手を借りた。佐さんは、日常は管理部門を担当してくれているのですが、たまには、体を張ってこのような仕事も楽しいよ、と引っ張り出した。体を動かすと、血の巡りがよくなる。

このような仕事に何故か超!!夢中になってしまう私は別にして、私の会社のスタッフの誰もがこの種の仕事を嫌わない。不思議な連中が集まったものだと思う。体を動かすと血の巡りがよくなって、体の調子も良くなる、頭のキレも良くなる。

この現場は、私には購入時の責任者としてのしがらみがある。定例会議で、草が生えてきたのでどうしましょうか?と議題に乗った際、それは、当然、私の仕事なので私がやります、と手を挙げた。

平地は原動機付き草刈機で刈れるが、斜面は鎌か大きい鋏で切るしかない。それに5、6メートルにも育った笹竹は、ノコギリで切るしかなかった。

作業の半ば、草を刈っていた最中に、背の高い草が目に刺さった。犯人の草は見届けられなかった。その時は、自然に治るだろうと高(たか)を括(くく)っていた。さほど痛くなかった。普通に仕事を終えて、汗と泥にまみれた服装のまま帰宅した。多少、目に違和感はあったが、それほど気にしなかった。

ところが、朝、目を覚ましても、瞼(まぶた)が開かない。目やにで塞がったままだ。バリバリと音は立たなかったが、無理矢理、瞼を開けると痛くて、涙があふれ出て、バランスを保てなくて立ち上がれない。涙が、鼻の中を伝わって、鼻水として流れた。口の中にも流れてきた。塩っぽかった。目を水で洗って、鏡に映った私の瞼はお岩さんで、眼球は兎さんの様に真っ赤だ。

 

問題はこれからだ。今までの記述は私の日常の業務の一部の紹介だ。これからを読んでくださいな、私が憤(いきどお)っていることをーーーーーー。

近所の眼科の診療所。多分9時頃から受付が始まるのだろうと、出かけた。ところが、診療受付は午後3時と告示されていた。止む得ず帰宅して、涙目で字が読めないので、ただ布団に転がって時間が過ぎるのを待った。

2時半に出向くと、既に受付の前は人盛りができていた。お年寄りばかり、30人ほどだ。診察は3時前から始まった。待つこと30分、2階の検査室にお入りくださいと、案内放送があった。

看護婦さんの指示に従って、顎(あご)と額を器械に密着して、目は前に映っている画像を見つめた。カメラのシャッターを切ったような音がした。同じような器械2台で検査を受けたが、ほんの5分*2台=10分 で検査は終わった。どんな検査がされたのか、説明なし。

そして、医師の診察の呼び出しがあるまで、待っていてください、と言われた。

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待つこと20分。ヤマオカさん、診察室にお入りください、と呼ばれたので診察室に入って、医師の前の椅子に座った。草の先っぽに目が当たったのです。医師は、それじゃと言って、私の目をまた器械で覗いた。随分、傷がついていますね。ゴミが入っているようなので、洗いましょう。洗浄液を目ン玉の上から、下からストローのようなもので、流し込んだ。目ン玉を洗われたのは初めての経験だ。後は、薬を2時間ごとに点眼してください。お大事に。

この診察と治療は10分はかかっていない。そして、治療費は言われたまま支払った。もらった医療費明細書と請求書兼領収書を見て、腑に落ちないことだらけに、苛(いら)立った。

 

以下の文章は、下の二葉の書類を見合わせながら、読んでみてください。

その①、基本診療料270点は、初診料270点のこと? 

その②、処方せん料というのは、薬剤の種類、量、服用法を患者に知らせる内容を用紙に書くこと? それが、68点?

  (注)処方箋(せん)とは=医師が患者に必要と認めた薬剤の種類、量、服用法などを記してわたす書類。法制上、調剤は薬局で行なう「講談社 日本語大辞典」。

その③、検査料359点は、細隙燈顕微鏡検査、生体染色検査、眼圧測定、屈析検査、眼底検査で359点。

私が器械で検査されたのは、診察前の2台。これは瞬間的に終わった。医師の前で1台。他に医師の肉眼で検査してくれているのは、言うまでもない。

最後に、医療費明細書によくわからない文字を並べられて、あれもこれも検査しましたと言われても、納得できない。

少なくても、各種検査した結果の報告がないのは合点いかん。何の検査だったのだろうか。

その④、器械での検査料が359点、診察料が270点。この数字を見て思ったのは、器械を多い目に用意して点をかさ上げしているのではないか。

その⑤、この点数制度は、広く議論されて決められたのだろうか?確かに、医師は特別の知識やスキルを身につけて、患者に一番相応しい治療をして、アドバイスをするという高度な職業であることはよく理解している。人命に関わる場合もあることはある。

その⑥、私の場合の負担は3割だというけれど、後の7割は誰が払うのだ、と考えれば、一言、医療費は高いのではないか。町の診療所は、町の診療所らしい料金体系があってもいいのではないか。国に医師がタカっていることはないだろうが、国が細るのも怖い。

一部の人たちを除いて、国民の多くは余裕のない生活を強いられている現状も鑑(かんが)みてもらいたい。私こそ、その代表者の一人だ。

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