2011年9月28日水曜日

宮間あや

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20110717(日本時間は18日) サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の決勝戦は、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング4位の日本は2-2からのPK戦で、同1位のアメリカを3-1で振り切り、初優勝をした。

6度目の出場で初めて決勝に進んだ日本は、1点を追う後半36分、宮間(岡山湯郷)のゴールで追いつき、1-2の後半12分に主将の沢(INAC)が左CKから同点にした。右足アウトサイドのミラクルシュートだ。PK戦では、GK海堀(INAC)が、1、3人目を止めた。沢は5ゴールで得点王になり、また最優秀選手に選ばれた。選手一人ひとりをここでは限りがあって批評しきれない、スマン、ただ一言、素晴らしかった。サッカーをこよなく愛する私は大いに感動させてもらったことに、感謝している。

これからなんだ、感動の第二幕が始まったのは。このことを書き留めておかないと、私の人生は前に進まない。

日本チームが歓喜に酔いしれている、少し離れた所で、悔しさに打ちひしがれたアメリカチームの輪の中に、日本の宮間の姿が見えた。私は、がつ~んとやられた。

その前後の宮間の行動をカメラはちゃんととらえていた。その場面をYouTubeで繰り返し観た。

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宮間は同点シュートを決めた、これで1-1。

両国の選手は固唾を飲んでPK戦のキッカーとボール、キーパーを、祈るようににらみつけていた。

そして、日本の優勝が決まった。その瞬間、日本チームはピッチにいた者と、ベンチにいた者が、勝利の喜びで夢中に駆け出し、誰彼となく抱き合って喜んだ。寝っ転がって抱き合った。歓喜の坩堝(るつぼ)だ。満員の観客席は総立ちになって、両者の健闘を祝った。

その時、宮間は日本チームの歓喜の渦に入ることなく、一人だけ逆方向に微笑みかけ、静かに、静かにアメリカチームに近づいた。アメリカチームを気遣い、声を掛けに行った。アメリカチームの面々と肩を抱き合った。私には、アメリカにも友人が多いのだから、と言っていた。

この時、世界最強のキーパーと言われるホープ・ソロは、宮間に「アヤ、日本は初めてワールドカップで優勝したんだから、私たちのことはいいんだよ、、、、喜んでいいんだよ、、、、、お願いだから、、、、、」と言って、二人は抱き合った。この時の写真が、FIFAの公式サイトで世界で最も多く見られたそうだ。

かって、宮間とアメリカの女子のプロチーム=セントルイス・アスレティカでチームメイトでもあったソロは、このときの事を、「試合後、彼女が歩み寄ってきた時、彼女は喜びをあらわにしていなかった。彼女は、アメリカに敬意を表したかったのでしょう。なぜなら、私たちが負けて、どれほど傷ついたかわかっていたから。その出来事は、本当に日本が尊敬すべき国だということを表しています」と述べている。

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決勝戦の写真ではない。宮間と沢の感激のシーン。

私には、昔からサッカーの話を宴席などでする時、必ず話すフレーズがある。ペレーが言ったのか、誰が言ったのか、定かではない。もしかして、私自身が経験的に身につけた言葉かもしれないが、「サッカーは素晴らしい、でも友情はもっと素晴らしい」というフレーズだ。

私の人生がそうだったように、宮間の行動はまさしくそのフレーズ通りだった。感動をありがとう。