私と25年来の付き合いのある不動産会社の経営者・淳さんが、廃業するというので、その会社を譲り受けることになった。
社歴は約20年、地道に仕事をされてきたが、数年前に胃がんを患い、完全回復したとは言え、健康上の不安は消えず、経営を断念されることになった。それで、弊社がその引き受け手になった。
私の年齢ぐらいの経営者のなかには、事業承継について悩んでいる経営者が多いと聞くが、私について言えば、常々承継しなくてはならない事態に至っても、困らないように備える習性が、身についている。創った会社は永遠でありたいと強く願うからだ。経営者も働く仲間も同じ願いだ。
譲渡してくれた友人と、譲受された私どもは極めてスムーズに事務手続きを済ませ、来春からの新規営業活動の準備に入っている。商法、会社法、税法、宅建取引法の法定手続きのことだ。
この会社には、金融機関からの支援も得られそうだ。新しいスタッフを新規採用することで、厚生労働省から補助金が出そうだ。その手続きも準備中だ。営業ノウハウは、長年、積み重ねてきているので、心配御無用。
それで、前の経営者から社名を変更して欲しいと申し出があったので、この年末年始の休暇中に決めようと思っている。これは、山岡の専管事項だ。幾つかの思いつきはあるが、そのストックの中でも、これっかなと思っているのが、「アルファ」だ。
私を懇意にして下さっている東京1部上場会社の社長さんが、約15年前にその会社の関連会社として設立して命名されたのが、アルファハウジングだったのです。この会社とも長く付き合いをさせていただいたが、その会社は発展的に親会社に吸収合併されてなくなったのだ。その会社の社名が頭から離れなかった。
アルファは、ギリシャ語のアルファベットの最初の1字で、大文字はA,小文字はα。英語表記ではALPHAだ。
ヨーロッパで用いられている代表的な文字は「ローマ文字」「ギリシャ文字」「ロシア文字」の3つだ。そして、ローマ文字はギリシャ文字がローマで手が加えられ、ローマ文字になった。ロシア文字も親はギリシャア文字だ。
それでは、頭がアルファなら、その次は、並みな発想ではハウスとかハウジングなのだろうが、我々はビルドに、ここでもう一度踏ん張ってみたい、と思っているのだが、皆の意見も聞かなくっちゃイカンなあ。
弊社が扱う商品には、必ず我々の叡智を集約、工夫を凝らした”ビルド”を加わえて付加価値を発生させている。そして、多くのユーザーに円滑に流通させることだ。