.20120103(火)。正月の三日目だ。
今日は午後から、次女夫婦の長男・晴と横浜動物園ズーラシアに行ってきた。
さあ、世界の動物のふるさとを歩こう、とパンフレットにあった。
晴にとって、見慣れた動物よりもこのように遊ぶのが嬉しいようだった。
晴は午前中は地元のサッカーチームの初蹴り、午後は両親に仕事があって、ジジイである私が子守を頼まれたってことだ。
何をして遊べばいいのか思案の末に思いついたのが、ズーラシア見学だった。開園以来、評判が高いことは多くの人から聞かされていたが、私は一度も行ってないので、良い機会になった。私が、野毛の動物園に子どもを連れて行ったのは、20~30年ほど前のことになるのだろう。
このズーラシアという愛称は、ZOORASIAとは動物園(ZOO)と広大な自然をイメージしたユーラシア(EURASIA)の合成語で、平成8年に市民公募で選ばれた、とズーラシアのホームページで知った。
今まで、仕事で付近に行ったことは何度もあった。子どもたちが学校の行事で行って、その感想を何度も聞かされた。そして、子どもから何度も誘いを受けたが、仕事が忙しいとか、なんだかんだと言い訳をしながら行こうとしなかった。そのうち、子どもたちは大きくなって、動物園の話題は遠ざかった。仕事が面白くて、仕事よりも面白いとは、どうしても思えなかった。
そうして、今回のズーラシア見学ということになった。
ズーラシアの駐車場入り口近づくと、晴は急に元気になって、解説を始めた。ゲートをくぐると、左の方に色んな動物の模型が、あっちこっちにあるんだよ、と言っている間に、その模型の群れを見過ごした。
立体駐車場はいくつかあって、私は自分が車を止めた所を、注意深く記憶しておかなくてはと、駐車場番号とか棟はどの辺にあるのか、難しい顔をしているのを横目にして、晴は大丈夫だよ、解っているよ、と平気の平左衛門だ。東京は池袋の地下の大駐車場で、自分の車を見つけられなくて、困り果てたことがあったのだ。
アイスと縫いぐるみを買うんだ、と見終わってからの方が楽しそうだった。晴は何回、此処へ来たんだと尋ねると、8回は来ているよ、だった。こりゃベテランだ。晴は小学1年生。
一般の大人600円、子ども(小学生)200円。駐車場1000円
元々、未開の丘陵地だったのを、その地形をいかして作られていた。動物の棲息している地域・気候帯別に、それぞれの環境を再現していた。動物の故郷(ふるさと)の特徴ある風景が作られているってことだ。それは以下のようだ。いただいたパンフレットのまま紹介しておこう。
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*アジアの熱帯雨林=東南アジアの熱帯雨林を中心とした環境を演出したゾーンです。アジア固有の動物や南国を思わせる植物、時折発生する霧やアジア独特の文化に囲まれて、動物の世界へと誘われる最初のゾーンです。
インドゾウ/カンムリシロムク/ボルネオオランウータン/ボウシテナガザル/マレーバク/スマトラトラ/ウンピョウ/オナガザル類(フランソワルトン・ドゥクラングール・ダスキールトン)/シシオザル/インドライオン
*亜寒帯の森=北極圏などの極地や山岳地帯、はるかはるか北方の森(タイガ)を演出したゾーンです。厳しい寒さを生き抜く人々の文化に触れることもできる。
ゴールデンターキー/レッサーパンダ/キジ類/ウォークインバードケージ/ユーラシアカワウソ/オオワシ・カモメ類/フンボルトペンギン/ミナミアフリカオットセイ/ホッキョクグマ/トウホクウサギ/シロフクロ
レッサーパンダの前では、女性の飼育員の人が、レッサーパンダについて説明をしていた。体重5キロほどのレッサーパンダが、なんとウンコを2キロもするって話だ。消化の悪い笹を、それを十二分に消化しきれない結果、体重のほぼ3分の1にあたるウンコをする。そして、そのウンコの臭いを嗅がせてくれたのだが、この臭いが、なんと緑茶のような上品なものだった。
*オセアニアの草原=まばらに点在するユーカリと草木。オーストラリアの乾燥した草原をイメージしたこのゾーンには、まったく生態の違う2種類のカンガルーが暮らしています。
アカカンガルー・エミューなど/セスジキノボリカンガルー
*中央アジアの高地=中国の山岳地帯かあらモンゴル平原のステップまでを一気にめぐることができます。
テングザル・チベットモンキー/トール/モウコノロバ
*日本の山里=日本人と動物たちが共存していた頃の、緑豊かな日本の里山を演出したゾーン。
コウノトリ/ツル類/ツシマヤマネコ/ニホンアナグマ・ホンドタヌキ/ホンドキツネ/ニホンツキノワグマ/ニホンザル
*アマゾンの密林=アマゾン川流域の沼地からジャングル、そしてアンデスの山脈までを演出したゾーンです。高床式住居や草葺小屋の休憩所がアマゾンの人々の生活様式を伝えます。
オオアリクイ/オセロット/コモンウーリーモンキー/ヤブイヌ/メガネグマ
*アフリカの熱帯雨林=アフリカ大陸中央部に広がる熱帯雨林を演出しています。ここには、20世紀になって初めて発見されたキリンの仲間であるオカピなどの希少な動物たちが暮らしています。
アフリカタテガミヤマアラシ/オカピ/ジャングルキャンプ/アカカワイノシシ/チンパンジー
オカピ
Wikipediaから知識を頂戴した。オカピとは、「森の馬」を意味するそうだ。。脚の縞模様が美しく、森の貴婦人と呼ばれている。20世紀に入ってから初めてその存在が確認された珍しい動物。体型からシマウマの仲間と思われがちだが、キリンの先祖に近い動物。準絶滅危惧種だ、
友人に、今日は、俺、初めてズーラシアに行ってきたよ、と話すと、彼は、あれは動物虐待だよ、俺の前ではその話をするなっ、と言葉に怒気が込められていた。それでも、あそこは、それぞれの動物が元々生活していた環境を作っているそうだよ、むしろ観客がその生活を盗み見するようにできてるんだ、と言っても、それでも虐待に違いない、ますます彼は本気で怒り出した。動物を虐待する動物園を、今すぐ閉鎖しろ!友人は、私の前を去るときに、もう一度叫んでいた。
帰って、カメラを覗いてみたが、動物と動物の名前が一致しない。直ぐに忘れてしまうもんだ。今度、行ったときにはメモすることが肝腎だと反省。ぼっけと見過ごすには、もったいな過ぎる。