2012年6月12日火曜日

あなたのことは、知ってました

昨年、弊社の商品(中古住宅)を買っていただいたお客さんから、やっと住み慣れましたが、物件について知りたいことが発生したので、忙しいでしょうが、ちょっと時間をとってくださいとの申し出があった。

私は宅建業者の売主の立場で、センチュリー21のチェーン店の管理課長のオさんは宅建業者の媒介業者の立場で、買主の要望に応えるべく、買っていただいたお家(うち)にお邪魔した。

広い敷地に大きい建物。日当たり良く、周囲に緑が豊富で静か、住まいとしては秀逸の環境だ。相鉄線の最寄駅からは、歩いて20分。これだけの好条件で、販売価額はぐ~んと控えめだった。いい買い物をして頂いた。

リビングルームで、主人が現れるまで畏(かしこ)まって待っていた。その待ち時間に、管理課長のオさんが私に話しかけてきたことが、私には興味ある話しだったので、ここでそのことを書き記しておこうと思った。

ヤマオカさん、実は、私はあなたとは、10年以上も前にお会いしているんですよ、名刺交換をさせていただいたのですよ。あなたは、憶えていらっしゃらないようですが、私には印象深くて、よ~く憶えています。

お会いした場所は、栄区豊田の中古物件でのことです。私は、その週末に栄区でお家を探しているお客さんがいて、そのために数棟、案内する物件の下見をしていたら、その家にあなたが居たんですよ。それも、屋根に上って、2階のベランダや壁に水を撒いていたのです。あなたは、雨漏りのテストをしている最中だと言っていました。

その時に名刺交換したら、あなたの肩書きが代表取締役とあったので、吃驚したのです、とこれからどれだけの緊張した時間を過ごすことになるかもしれない、そのチョイの間に、そんな話をしてくれた。変な社長もいるもんだと、その時は不思議に思いましたよ、と付け加えた。

只、それだけの話なんだけれども、私には快い気分だった。でも、このような快い話ばかりではない。お叱りを受けたことだって、どれだけあったことやら。

私、63歳、まだまだ仕事は続く。

話が終わってお家を出ると、主人は、突然、庭で栽培している幾種類ものハーブ系植物の説明をしてくれたが、私が知っていたのはラベンダーだけだった。説明を受けたハーブ系よりも、主人が余り興味なさそうな蕗(フキ)の方に食指が動いた。主人さんが貸してくれたハサミで、晩飯用に初めは20本ぐらいくださいね、と言っていたが、採り終えたときには倍の40本はいただいていた。

慎み深く、誠意をもって、努力する。そのように生きなくてはイカン。