20121006、日産スタジアムで横浜F・マリノス VS サンフレッチェ広島を観てきた。
キックオフは14:00。
3日前に次女から、Jリーグの横浜と広島の試合を観に行かないか、主人が仕事で行けなくなったので、息子と一緒にどうだ?と打診があった。息子・晴が行きたがっているので、できたら付き合って欲しいとのことだった。私は、不覚にも仕事の都合も確認しないうちにオッケーサインを出してしまった。Jリーグのサッカー観戦が久しぶりなので、猛烈に観たいと思った。
横浜F・マリノスクラブの創設20年特別企画で、横浜市立小学校に通う小学生をホーム自由席に親子ペアで招待するという企画に次女が応募して、目出度く当選したのだ。
午前中は会社で仕事をこなして、次女がジジイの私とと孫をスタジアムまで車で送ってくれた。
スコアーは前後半0-0の引き分け。首位広島は勝ち点1を上積みした。絶体絶命のピンチは76分、横浜・小野裕二のドリブルに広島・ミキッチが反則して、横浜はPKを得た。が、19歳小野の蹴ったボールはゴールのはるか上を越えた。広島にラッキーだったのは、キックの名手中村俊が退いていたことだ。マルキーニョスは2試合出場停止中だった。ベンチからは、兵働に蹴るようにと指示がでていたようだが、自分が仕掛けて得たPKなので、小野は自分でどうしても蹴りたかったようだ。
この反則について主審に異議がある。ペナルティエリア内でのミキッチのプレーは、きちんとボールにアタックしていた。私は当然、目のいい孫も確認していた。広島陣営からもっと激しい抗議があっても不思議ではなかった。皆の目にはどのように映ったのだろうか、聞いてみたいもんだ。
私の経験では、このようにビッグチャンスを逃した方が負けることが多いが、この日の横浜はよく踏ん張ったと思う。
ここからがこの試合を観戦した感想だ。
最近は次回のブラジルW杯の予選などで、日本のA代表の試合ばかり観てきたので、Jリーグの試合が物足りなくなってしまった。中村俊輔は確かにボール扱いは上手いが、それがどうした?攻撃しないと勝てないんだよ、と怒鳴りたくなる衝動を覚えた。こんな選手を大事に使っているようでは、横浜が上位まで上がるのは無理だろう。佐藤寿人も確かにゴール前、ペナルティ付近では非凡な動きを見せていたが、アカン、アカン、この程度ではA代表に呼ばれそうにもない。
選手の名前は知らないので具体的な説明ができないのだが、トップ下の3人の違いが、私には興味深かった。横浜はボールを器用にグルグル回すのだが、広島に比べて強引さが足りない。広島は、強引にボールを回し、相手を前にドリブルで突破を狙っていた。この強引さこそ大事なのだ。強引に抜く、強引に接触する、強引に無理なスルーパスをする、そんな時こそチャンスが生まれる。
勝点54で広島が首位、横浜F・マリノスとFC東京は勝点40で同じ、順位は9位と10位だ。首位と9位とがこの程度のどんぐり試合をしているようでは、アカン。首位は首位らしく、チャレンジする方はチャレンジャーらしく、戦ってもらいたいもんだ。
サッカーの知らない人には、それなりの感心をさせられるだろうが、ちょっとでもサッカーの魅力を理解している人にとっては、実に退屈な試合だった。前の席の中年の夫婦らしき男女も、隣の若い男女も、わけもなく横浜に声援を送っていて、調子外れ。悲しいよ、サッカー文化が未成熟? 試合内容の出来不出来は、孫の表情に如実に表れていた。
この試合では、PKが決められなかったこともあるが、決める時に決められないようでは、幸運の女神も尻尾「シッポ」を振って逃げていく。そして、試合はつまらないものになる。