2013年3月14日木曜日

時間を空費しないで

下記は、20130313の日経新聞・スポーツ欄の吉田誠氏の記事だ。サッカーに興味を持つ者ならば、この視点からの指摘には、誰もが関心を高く持つだろう。学生時代、体力が乏しかった私は、このロスタイムを大いに利用していた、が、そんなことでは高度なサッカーには通用しないことを当然解っていた。私の限界だった。

この記事をそのままマイファイルさせてもらった。

かって「ロスタイム」といっていたものを、Jリーグでも2010年から国際基準に合わせて「アディショナルタイム(追加時間)」と呼んでいる。そもそもロスタイムは和製英語で、競技規則には「空費された時間」と書かれている。選手交代や負傷者の退出などに時間を空費した場合、前後半の最後にその分を追加するわけだ。

もちろん、空費されている時間はもっとある。安易にボールを蹴り出したり、接触で簡単に倒れたりすると、スローインやFKでの再開までに時間が掛かるため、無駄な時間が積み重なる。

そうした中断時間を除き、実際のプレー時間を示すのがアクチュアル・プレーイング・タイム(APT)で、、昨季のJ1の平均は55分37秒、J2は52分25秒だった。

J1、J2を通じての最長は浦和の60分2秒。

2008年から11年までは広島が最長だったので、ペトロビッチ監督が率いるチームが5年続けてもっとも長くプレーしたことになる。監督がボールをきちんとつなぐサッカーを志向すれば、必然的にAPTが長くなる。

ちなみに10年ワールドカップ(延長戦は除く)では、どちらかが勝った試合のAPTは68分0秒、引き分けた試合は67分2秒だった。準決勝のスペインードイツ戦は76分にも及んでいる。

Jリーグに話を戻すとプレーの中断時間が35分もあるわけで、観客にすれば、その時間を最後に追加してもらいたくなる。リードしているチームの時間稼ぎも戦術のうちかもしれないが、時間稼ぎを楽しみに来ているファンはそういない。

そうした時間の浪費を防止するにはフットサルやアイスホッケーのようにプレーの中断の間は時計を止めればいいのではないか。そうすると、試合時間が3時間近くなってしまうかもしれないが、、、、。