2013年3月29日金曜日

つくし(土筆)のつくだ煮だ

20130329の夕刻、空は曇り空。経営責任者の中さんと、彼方此方(あっちこっち)の物件を見ての帰り、ちょっと寄り道したくて、いつも利用している弥生台駅より1駅先のいずみ野駅に降りて、ぷらぷら歩いて帰ることにした。同じ駅を毎日利用することに飽きたこともあるが、実は、よもぎ(蓬)の群生を見つけたかった。よもぎの団子を作ってみたいと考えている。この季節、蕗(ふき)の薹(とう)が終わってつくし、同時によもぎ、ふきは未だ若く、わらび(蕨)にぜんまいはその後だ。春から初夏にかけての山菜には懐かしい故郷(ふるさと)の香りがする。こんなことに、私だけが特別に敏感なわけではない、田舎で幼少期を過ごした人なら、みな同じだ。

つくし 005 

相鉄・いずみの線に沿った駐車場の誰も寄り付かないような場所に、ふきではなく、つくしが群生しているのを見つけた。二十歳で東京に出てきてから、このように群れてニョキニョキ頭を突き出しているのを見たのは初めてだ。顔の表情が自然に緩むのを自分でも解った。でも、私の知っているつくしとは違い、ひ弱過ぎだ。田舎で見てきたつくしは、土が肥沃だったのだろう、太くて逞しかった。

つくしはすぎなの地下茎から出て胞子をつけた茎だ。その胞子が、まるで筆の先のように見えるところから、漢字では土筆と表すのだろうか。節々のはかまは葉が退化したもの。胞子を出し切ると枯れる。私の田舎では、つくしのことを「つくしんぼ」と呼んでいた。

 

つくし 006

 

水で何度も洗った。都会は私が育った田舎とは違って、何があるかわからない。食べ物は慎重に慎重に。指ではかまを取り除くには大変なので、私ははかまの部分を包丁で切り捨てた。

たっぷりのお湯で何分間か?茹でて、灰汁(あく)を出した後、水で洗って水気を絞った。小さい鍋にそれらを入れて何分間か?煮た。そこに、味醂、料理酒、昆布つゆを適当に入れて、さらに何分間か?煮た。それで、でき上がり。

つくし 006

熱い炊き立ての玄米ご飯にのせていただきました。

う!ま!か!っ!た!!!