2013年8月28日水曜日

プレーするのは監督ではない

20130826の私のブログ、「吉か凶か? J1大宮監督解任」と、同じ内容を朝日新聞きってのサッカー識者、潮氏が記事にしていたので、ここに転載させてもらった。内容は、首位からの転落、そして5連敗、その責任をとらされて、J1大宮のベルデニック監督が解任されたことだ。

先の私のブログで、この解任劇の腑に落ちない気持ちを下手な文章でゴタゴタ綴った。

そこにきて、この新聞記事だ。いままでも、私のサッカー観と潮氏のサッカー観とは、割りと違和感がない。信頼している記者だ。

 

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20130827 

朝日新聞・スポーツ

編集委員・潮 智史

 

最初の驚きはいま、数多くの「?」で埋め尽くされて「いる。

J1の大宮が監督交代に踏み切った。ベルデニック監督の解任発表は10日のセ大阪戦で5連敗した後だが、その約1ヶ月前の連敗が始まる前に当時ヘッドコーチだった小倉新監督と就任を前提に話を進めていたことがわかっている。

しかし、この時点でチームは首位を走っていた。まるで、解任理由として連敗を待っていたかのようにも見えてしまうのだ。

前監督は、昨今の残留争いをくぐり抜け、開幕ダッシュで21戦無敗記録につなげた。本人でなくても、「勝たせる監督が一番ではないのか」と理解に苦しむ。クラブは「チームの一体感が保てていない」と効果的に監督を切り、選手と日本人スタッフを選択した。

解任後も負けは止まらず、24日の柏戦でクラブワースト記録に並ぶ七連敗。前監督の息が詰まるような指導からの解放感は選手にはない。首位からの急降下ぶりにも「?」が浮かぶ。「ベンチに誰がいようとプレーするのは自分たちだ」と腹をくくれる選手が何人いるだろうか。

小倉監督への待望論は選手にも強かった。しかし、オシム、岡田と日本代表監督の下でコーチを務めた47歳は選手が自ら動き出すチームづくりを目の当たりにしてきた。

「自分たちで取り組むのは厳しいことなんです」。初采配の柏戦も1点差を追う終盤に細かい指示は出さなかった。口を開けて待つ選手に何かを授ける関係では、チームは成長しないことを知っている。

13位に終わった昨年の人件費約17億8700万円はJ1で5番目に高い。毎年繰り返す残留争いにも今回の監督交代にも、ハングリーさに欠けるクラブの体質が透けて見える。