2010年11月20日土曜日

ルネッサンス

私の就寝の時間は早い。夕方から飲みだした酒の酔いがほどほどに回ってきた頃が、私が布団に入る時間なのです。それが大体、8時から9時頃の間です。そして、最初に目が覚めるのが夜中の1時頃。1時頃に目が覚めて、暫く本を読んでまた寝て、今度は3時半頃にはきっちり目を覚ますのです。また本を読んで、5時の犬の散歩に備えるのです。

目が覚めても、考えごとを仕出すには暫く時間が必要だと、世間ではよく耳にするのですが、私の場合はそんなことはなく、覚めた瞬間に考えごとが可能なのです。本も直ぐに読める。昨日の反省と復習、今日の予定を確認する、作戦を練る。

そんな諸々の考えごとの隙間に、フッと頭に浮かんだ言葉が「ルネッサンス」という言葉だった。学校で習ったルネッサンスは文芸復興だ。日本語訳では、今では文芸という言葉を外して、復興、再生と言っている。ウィキペディアによると、14~15世紀にイタリアを中心に、西欧で興った古典古代の文化の復興のことだ。文芸だけではなくあらゆる芸術、産業、精神を復興しようとする歴史的文化革命、あるいはその運動をさす、と説明を受けた(一部、山岡が加筆した)。

そうだ、俺にもルネッサンスが必要なんだ、と想い起こして興奮してしまった。賢者は常にこういうことを意識して時を過ごしているんだろう。

洗脳された先入観に縛られて実(じつ)の生まれぬ作業を続けてはいないだろうか。旧式、旧弊に拘っていないか。悪習慣による無駄はないか。旧態依然とした不合理な手順、計略で作業をしていないか。革新を怖れていないか。

イタリアのルネッサンスの時代も決して明るい時代ではなかったらしい。今、日本では戦争はないものの、不況の嵐が吹きすさび、精神は暗く閉ざされがちだ。そんな現実において、私が夢想したルネッサンスを、私の精神世界の中から、何かを導き出せるのだろうか。今日からの日常業務の中で意識を澄ましてみたい。

兎に角、いい言葉を想起させてくれたもんだ。