20120211 14:00から、私の二女夫婦の住宅新築工事の地鎮祭をとりおこなった。生気に溢れた地鎮祭だった。
この地には、2週間前までは私たちの家が建っていた。私の家が壊されて、そこに、今度は二女夫婦たちの家を建てることになった。建築主は竹ちゃんだ。施工会社は我が社パラディスハウス、設計者は長年の友人関口直史氏だ。
一昨年は、同じ設計者と同じ施工会社で、この現場から150メートル離れた所に、長女・実たちが家を建てた。施主は長女のご主人の森さんだ。
私の娘や息子たちとその相方たちは、建設的に力強く生きている。新しい、生命が生まれている。実に真剣に家族を、家庭を創りあげている。
孫・晴、長男・草が加わっての記念写真
私と中さん親子、関口氏はこの後仕事に向かった。 上下の写真は弊社・桜、撮影
猿田彦神社の神主さんによる地鎮祭だ。
猿田彦大神は、ものごとの最初に出現して万事「善いこと」へお導きになる大伸だ。天孫を導いた後、伊勢の地を本拠として国土の開拓を指導した、と猿田彦神社公式ホームページにあった。その大神さまに、弊社の工事担当者の桜は心酔していて、彼が担当する全ての企画において、この大神にお世話になっている。
施主・竹ちゃん
先日、私らが長年暮らしてきた住宅の解体最中に顔を出した。壊されていく我が家を見て、何とも言えぬ寂寞(せきばく)たる想いで、暫(しば)し、呆然(ぼうぜん)としてしまった。
家人に寂(さみ)しいなあ、と声をかけたら、彼女は泣いていた。
施工会社・中さん
それにしても、大勢の若い人たちが参加した地鎮祭だった。私は、この血縁集団の中で、か細い1本の間柱に過ぎないと実感した。もう、すっかり、脇役の脇役だ。家人は、老いては若い人に従わなくっちゃ、と言っていた。
この世代交代を喜べばいいのだろうが、複雑なおもいだ。
孫・晴
二女の息子・晴が、翌日の音楽教室の発表会の打ち合わせのために、遅れて地鎮祭に参加した。その晴の送り迎えは、久しぶりに日本に帰ってきた長男・草が付き合ってくれた。
二人は、丁度、神事が終わって記念撮影も終わったときに戻ってきたので、二女は自分の息子・晴にもお祈りをさせたいと神主さんに申し出た。
気のいい神主さんは、付録というか、延長というか、再び大神さまに降臨を願って、きちんと正式な神式にのっとって、お祓いをしてくれた。
孫・晴は、全員衆目のなかで、恭(うやうや)しく頭を下げながら、神主さんの祝詞を「適当に、ぐじゃぐじゃ、言っているんじゃないの」なんて口走りながら、神妙な顔をしていた。