2012年2月18日土曜日

命懸けの電車の屋根客

うひゃ!! これって、命懸けだ、と新聞の記事を見て驚いた。

これって、どうなっているんだ、と記載の写真と記事を凝視、読んでみて、ようやく理解できた。

電車の屋根の上に、金を払わなくてスリルを楽しみながらの移動と洒落込む? 同好の士らの、ジャカルタ鉄道の平常の様子だ。命懸けの無賃乗車。それにしても、どこで、どのようにして、たくさんの人たちが高い電車の屋根の上に乗るんだろう?その乗り方を知りたい。滑稽で、憎めない光景、ちょっと楽しそうだなあ、と言えば叱られるだろうか。

かって日本でも、終戦直後の混乱期には、電車の込み方は異常だったらしい、でもその実体験は私にはない。写真報道やニュース映画として、知っているに過ぎない。車内は殺人的に込んだのだろうが、インドネシアのような光景は知らない。

この写真は、ゲ!ン?ザ!イ?のインドネシアの光景なのだ。

インドネシアの人口は、日本の約2倍、世界第4位の2億3千万人。GDPは日本の10%程度。基本的には農業国だけれども、鉱業資源に恵まれていて、今後の経済発展は十分に見込めるが、まだまだ投資環境において抱える問題は少なくない。首都ジャカルタの中心街の風景はまさしく都会で、高層のビルが群立しているものの、その他の地域においては、なかなか、大変な国情であるようだ。

この20120214の朝日新聞の記事が、今のインドネシアのことだと知れば、やはり、現在のインドネシアの一断面としてマイファイルしなくてはイカンわいな。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

インドネシア鉄道

屋根の客ブロック

放水・滑る油⇒5キロのコンクリ球

MX-3500FN_20120218_172042_001

(屋根の上にたくさんの人が乗るインドネシアの鉄道=ジャカルタ AP)

 

朝の通勤ラッシュ時に列車の屋根に上る乗客が絶えないジャカルタで、業を煮やした鉄道会社が珍作戦を次々と繰り出している。無賃乗車やスリルを求めてなど理由はさまざまだが、どうしても上がりたい乗客側と、下ろしたい鉄道会社側との攻防戦になってきた。

政府が株式100%を持つインドネシア鉄道会社のアフマド・スジャディ安全部長(49)によると、2010年は43人、11年は37人が屋根から落ち、計15人が死亡した。数百人が屋根に座る光景は名物だが、鉄道会社にとっては「危険きわまりない犯罪行為」だ、

同部長がこの2年間で試みた作戦は数多い。最初は放水だったが、「レインコート姿の乗客が続出して失敗」。次に、滑って上がれないように油を塗ったところ、「車両管理部から、電気系統がショートして火事になると怒られた」

先月に「ゴールド・ボール作戦」を遂行し、線路にサッカーゴールのような枠を設け、屋根ぎりぎりの高さに一つ5キロもあるコンクリート球をつるした。「頭に当たったら死んでしまう」と苦情が相次ぎ、上がる乗客は激減。だが、ヘルメットをかぶる強者もいた。

現在、実験中なのは「擬似トンネル作戦」。列車が通過する時、屋根すれすれの位置に鉄板をつけた枠を設置する。「それでもだめなら、汚水をひたしたモップをつける悪臭作戦を考えている」という。

(ジャカルタ=郷富佐子)

MX-3500FN_20120218_172024_001

(乗客が屋根に乗らないようにコンクリートの球が線路上につるされた=インドネシア鉄道会社提供)