124代 昭和天皇
先週の土曜日20120225、朝一番に三井のリハウス東戸塚店に寄って書類を受け取り、弊社に向かうために東戸塚駅から横須賀線に乗った。私の座席の隣に、私よりも10歳程年上のオジサンが広げた新聞記事を見て驚いた。このオジサン、食い入るように読んでいた。自民党の憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔元政調会長)が作成した憲法改正原案らしい。
『天皇は「元首」憲法明記 自民原案』 こんな見出しだった。新聞は産経新聞で、記事は1面トップ。
そこで、ちょっと待てよ、ところで「元首」ってなんだったけ? と考えてみても、大日本帝国憲法下なら天皇が元首だと考えられるが、今、また此処で「元首」とは? 私には馴染みが薄過ぎて正確に理解できない。
元首、元老、元帥、元勲、どの言葉も埃(ほこり)を被ってかび臭い、生理的に嫌な気分を惹き起こす。その中でも元首は一番やっかいな言葉だ。こんな言葉を使わないで済むものならば、使いたくない。
先ずは講談社の日本語大辞典で調べたら、元首=「一国を代表する国家の最高機関または行政府の首長」とあった。そうと知れば、それほど忌み嫌う言葉ではない。ならば、元首は内閣総理大臣なのではないのか。それが、どうして天皇なんだ?
改正案全般の内容については、遅ればせながら、20120228の朝日新聞・朝刊に掲載されていたので、その記事を無断でそのまま下に転載したので、確認してもらいたい。
それにしても、こんなに保守的でいいの!!と思ったのが、第一印象だ。
後日、議論が賑やかに交わされるだろう、私も、理論武装しておかないと、イカンと思っている。かっての左翼学生も、世の中に随分もまれてきました。
ーーーーーーーーー
原案では「国民主権」をうたったうえで、「我が国は、長い歴史と固有の文化を持ち、日本国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家」と前文に明記。また、現行憲法に規定のない国旗、国歌について「日本国の表象として法律で定める」とし、「尊重しなければならない」と義務づけた。
安全保障分野については、首相を最高指揮権者とする「自衛軍を保持」と明記。現9条の「戦争放棄」は維持するものの、集団的自衛権の行使も念頭に「自衛権の発動を妨げるものではない」として「自衛権」を明確化した。
有事やテロ、大災害の際の緊急事態への対応も新設された。国会承認を前提に、首相は閣議で「緊急事態」を宣言。法律と同じ効力の政令を制定し、地方自治体の首長に指示ができるとした。「何人も国その他公の機関の指示に従わなければならない」と規定し、緊急事態宣言の効力がある間衆議院は解散されない」としている。
政教分離原則については、国や地方自治体の宗教的活動について「社会的儀礼または習俗的行為の範囲を超えないもの」に限って容認。自民党は2005年10月の「党新憲法草案」で、首相の靖国神社参拝などを合憲とするため、こうした表現を使っている。
また、現憲法で衆参各院の3分の2以上の賛成が必要とされている憲法改正の発議について、各院の過半数の賛成に緩和することを明記。「結社の自由」を保障する一方で、公益及び公の秩序を害することを目的とした結社は認められないことを明記。公務員の労働基本権を制約することも盛り込んだ。
サンフランシスコ平和条約の発効から60年にあたる4月28日までに、新憲法案を決定し、国会提出を目指す。
ーーーーーーー
地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は24日、自身のツイッター上で憲法9条改正の是非について、2年間国民的議論を行なった上で国民投票で決定すべきだとの私見を明らかにした。次期衆院選の公約となる「維新八策」に盛り込む。憲法改正問題は、衆院選の争点になりそうだ。
(産経新聞20120225)