2012年5月13日日曜日

5番目の孫だ

mi- 005 

そら、と、 ひな。

20120421。

私の長男夫婦に二人目の子どもが誕生した。名前は「ひな」だ。名付けの着想は、日〈陽〉向(ひなた)からのようだ。ひなの姉の名は「そら」で、これは空か、宙からきたのだろう、。本人から、真意を尋ねなくても容易に想像がつく。

長男の嫁は五島列島・宇久島出身で、彼女は常々、五島列島には広い海、大きな空、太陽がいっぱいあります、が口癖だ。そんな環境のなかで育った彼女から、名前が自然に湧き出たのだろう。息子は、それを嬉しく認めたのだ。

嫁の体は華奢で、まだまだ娘さんそのもの。でも、さすが二児の母になる前夜、産気に気づいて一人で歩いて産院に向かった。頼もしく、気丈夫な母親になったもんだ。深夜だったので、夫の翌日の仕事を気遣ったのだろう、子どもに添い寝する夫に行って来ますとだけ伝えて出かけた。

今回のひなの誕生で、驚かされたことがあった。ひなを病院から連れて帰ると、姉のそらには十分なことをしてやれない、とそらの処遇に周囲の者は気遣った。そこで、そらを権太坂の私の家族らのところで預かることにした。私だけは、独り暮らしだが。ところが、たかだか2歳半の子が母から離れて暮らすことに、何のわだかまりも示さなかった。母の傍から離れても、全然平気に何日も暮らした。小さな頭で、事情を全て理解しているようなのだ。

私にとって5番目の孫だ。健やかに育って欲しいと思う。

息子は、来年完成するマンションを予約したとも言っていた。年明けには、海外赴任も決まっている。繁忙・躍動しているのが、嬉しい。マンション購入のために組むローンや月々の生活費のことを話した際、この子どもたちにも、これから金がかかるしね、なんてことを真面目に話すその口ぶりは、いっぱしの2子の父親だ。すこぶる逞しく、頼もしいと思う。

私の頬が、自然に緩んだ。