20121118の夜。
横浜市中区長者町にある某生保会社のビルの大ホールでプロレス観戦した。
プロレスリングFREEDOMS(プロレスリング・フリーダムス)という新団体が主催する興行だった。聞けば、プロレス業界には色んな団体があって、それぞれに遠近の関係を持ちつつ人材を交えて興行しているらしい。
会場に入ると、出場予定のレスラーたちがティーシャツやプロレスグッズを売っていた。怖い受付係たちだ。招待を受けた私たちには代表者から、何でもいいから品物を買ってくれと言われていた。我ら仲間はよく理解していたが、私には不向きな品物ばかりだった。
代表者の佐々木貢
次女の仕事仲間がこの団体の代表者の知り合いで、次女家族と私、孫の友達家族も招待された。観客の表情や服装はちょっと異質で慣れない雰囲気。若い人が多く、私のような60以上の齢(よわい)の人は居なかった。入場者のほとんどが男性で、女性は約4分の1。服装は色の濃い柄物、それを際立たせるようにガ体?の大きい人が多かった。それは、男女に共通して言えた。
観客の中に、お揃いのマスクを被った父親と息子と思われる二人がいた。プロレスファンのこの親子はきっとこの団体のレスラー神威のファンなのだろう。
孫(小学2年生))の友人の妹、3歳。将来は有望な女レスラーか。
全体的な内容は、30年ほど前に観たプロレスと終始余り変わっていなかった。団体名が表しているように、「自由をその手に」をキーワードにして、自由奔放なハチャメチャな試合を売り物にしている、と教えられた。
場外乱闘や、パイプ椅子を使って殴りかかったり、パイプ椅子の上に投げ飛ばしたり、これらは、私がテレビでプロレスを見出した50年前から変わっていないお馴染みの手法だ。贔屓(ひいき)のレスラーの名前が黄色い声やドスの利いた声で飛び交う。
50年前の毎週金曜日の夜、10チャンネル(読売テレビ)、8時は必ずテレビの前に陣取った。スポンサーは三菱グループ。力道山や吉村道明、グレート東郷、遠藤幸吉が、外国人レスラーと勇敢に戦っていた。一癖も二癖もある外国人レスラー、悪役や巧者、だれもが魅力的だった。
大きく投げ飛ばす時のために、床は衝撃を和らげるような構造になっている。殴る時や蹴りつける時には相手を気遣い、動作は派手だが、本気ではない。当たり前だ、本気に素手で生身を殴ったり生身をシューズで蹴ったりしたら、それはプロレスではない。パイプ椅子で殴りかかる時は、自分の手を椅子と一緒に相手の体に当てて、衝撃を少なくしていた。
でも、どのレスラーの背中にも傷跡の多さには驚いた。金網でリングを囲っておこなう試合の歴戦の記録だろうか。彼らは体を張って生きている。
オカマのレスラーが出てきて、相手を押し倒して馬乗りにキスをしようとしたり、組み合ったところでもキスするパインちゃん、パインちゃんが身に纏っているコスチューム?にはパインナップルが大きく描かれていた。笑わせてくれた。
パインちゃん
戦いに少し絡むだけの70歳を超えた爺(じい)ちゃんレスラーがいた。試合後、私服に着替えて観戦していたこのレスラーは、傍目には普通のオジイサンだった。
飛び入りがあれば、リングに上がってもいいと思ったが、、、、、ちょっと無理な発想だったようだ。
その後、みんなで会食をした。