2013年6月14日金曜日

維新の会、どうしちゃったの?

東京都議会議員選挙が、今日20130614、告示された。定数は127議席。

2009年の前回都議選で第一党から陥落した自民党は、公明党と合わせた過半数の議席回復を勝敗ラインと位置づけている。この選挙結果は、次の参院選の勝敗を占う試金石になる、と新聞では報道されている。

実は私、今日、強烈な腰痛のために会社を休んだ。雨がしとしと降っている。憂鬱だ。4、5日前に、現場で重いものを持ち上げて、その時は、少しのダメージしか感じなかったのに、それから日に日に痛みが増し昨日がピーク、会社を早退した。今朝、経営責任者の中さんにメールで、一日中床に横臥することを約して、休暇することの許可を得た。

約束した通り、居間の床にマットを敷いて、コーヒーと新聞、今読みかけの大岡昇平の「事件」を手元に置いて、横になった。それにしても、会社のスタッフが働いているのに、こんなところで、ゴロゴロしている自分に嫌悪を感じた。こんな気分、私が一番嫌っているのに、嗚呼(ああ)、情けない

会社に出たら、イの一番でスタッフに、「俺って腰が駄目なんで、今後、大目にみてくれ」と宣言しよう。

新聞にも、大岡昇平さんにも疲れてテレビをつけたら、東京都議選の告示の様子を映していた。各党の党首が街頭で、変わり映えのしない演説をしていた。でも、公明党の山口那津男代表、みんなの党の渡辺善美代表には聞き応えがあった。生活の党の小沢一郎には何(な~ん)にも感じない。とりわけ、日本維新の会の共同代表の石原慎太郎の演説には幻滅した。

少し前まで東京都の知事だったのに「東京を変えることが日本を変えることになる」だってヨ、よくも白白(シラジラ)しく言ってくれるもんだ。あなたは知事時代、東京都を変えるために何をしたのですか?変えるどころか、失政をホッポらかしたままではないの?  東京都は財政的に豊かだからこそ、あなたのような知事だって甘く、許された。「新しい意見を持った議員を都議会に送ってください」だって? 党のコンセプトはどうなっているの? 代表らが党の方針を決めてその賛同者を候補者に推薦するのだろう?

この共同代表は、日本維新の会の原点を忘れてしまっているのではないか、と疑問した。もう一人の共同代表はどうしたんだ? 出て来いヨ。

この党の原点は大阪維新の会だ。この党が打ち出した統治機構改革は「大阪都構想」であった。国と広域行政と基礎自治体という三者の「権限」と「責任」を整理して、「住民サービスを支える基礎自治体」と「世界競争に勝ち抜くための広域自治体」を創り上げようとすることだった筈だ。この発想に私は魅了された。

そして今回の都議選においても大阪同様、東京都を「住民サービスを支える基礎自治体」と「世界競争に勝ち抜くための広域自治体」に、シェイプアップすることではないのか。東京都を進化させないと大阪都はありえない。大阪都構想だけに関心があって、東京都はこれでいいというのか。

痛くて伸ばせられない腰に手を当て、よく解らない街頭演説を聞いた。