2013年6月6日木曜日

私もサッカーから学んだ

今夜20130604、サッカーの日本代表は、W杯アジア最終予選・豪州戦に臨む。私は朝からサムライジャパンのユニフォームを身に纏い、戦闘態勢に入っている。勿論、仕事をしながらだよ。勝つためには、負けないためには、攻守において高さを制すること、全ての接触プレーにおいて豪州よりも意地が勝(まさ)ることだ。

今回の稿は、サッカーから学ぶことについての三章仕上げだ。

一章は、切り抜いた20130516の日経新聞から始まる。その記事は机の隅に未処理のままに置きっ放しだった。1面の春秋の中で、「不条理」を書き続けたフランスのノーベル賞作家・カミュが、「人間の道徳心や義務について知っている一番確かなことのすべて、それを私はサッカーに教わった」と述べていた、とあった。不条理な物語を書き続けた作家が、確かなことをサッカーから学んだということを、カミュを全然理解できない私が、そうだったのかと、勝手に親近感を得た。

ニ章は私のことだ。私もサッカーから何もかも学んだ。失敗の連続だけれど、とりわけ会社経営の基本をサッカーから学んだ。人材の活かし方や組織の作り方。運営に関しては、危険や危機をできるだけ早く予知したり察知すること、予知したり察知したものを、今度はできるだけ早く排除したり除外する、遠ざける。危険や危機を迎えた時、その内容を分析して、対応する策を組み込んだ戦術戦法を組む。態勢を立て直す。それから反撃の狼煙(のろし)だ。反撃には、最大の効果を生む味方へのスルーパスを繰り出す。短く早いパス、展開を大きく変える長いパス、裏を突くパスも必要な時もあろう。ゴール前の豪快な空中戦も必要だろう。

もう一つサッカーから学んだことを、私は私の人生の格言としている。「サッカーは最高にすばらしい、友情はもっとすばらしい」と。

三章は、今日の朝日新聞/スポーツ面にあった『「ルールを守る」 サッカーで学ぶ』の記事だ。国際オリンピック委員会(IOC)がサッカーのスペイン1部の強豪バルセロナと提携を結び、アフリカの子どもたちにスポーツの楽しさを教える活動をしている。そのような内容の記事をそのまま、ここに転載させてもらった。

最近の安倍首相の、海外への経済援助(ODA)が大型化しているが、このような活動の方こそ私には親しみ易い。いい記事だったのでマイファイルした。

大会にはアフリカの12~15歳が参加する。IOCの支援でできた各国オリンピック委員会の施設で2006年から行われていたが、大会をより広めるため、今年4月17日にバルセロナと提携を結び、再出発することになった。

バルセロナも財団を設立し、スポーツを通じて社会の発展を促す活動をしている。スポンサーからだけでなく、06年からは所属するプロ選手が給料の0、7%を拠出し、財源に充てている。大会はバルセロナが持つノウハウ、教育プログラムを生かして運営される。

IOCのペレ・ミロ・デイレクターは「すべてのスポーツでこうした大会は可能。アフリカでもサッカーは人気のスポーツで、バルセロナの人気も高い」と話す。1大会当たり3千人の子どもを招き、今年だけで7万8千人の参加を募りたいという。

5月にブルンジで第1回大会を開いた。隣国のルワンダやコンゴ(旧ザイール)からも含めて、約1500人が集まった。「ルールを守り、互いに声を掛け合う大切さを感じてもらった」とミロ氏。来年以降は大会数を増やす方針だ。  (河野正樹)