2013年6月29日土曜日

野菜の食べ方が変わった

子どもに好きな食べ物はと聞くと、ハンバーグやカレーライスなど料理の名前が返ってくる。ところが、身近に生鮮品が採れる地方は違う。北海道の小学校で尋ねると、トウモロコシ、ジャガイモ、アスパラガスと、料理ではなく野菜の名が次々とあがる。調理して味付けする前の、おいしい野菜の味を知っているからだろ、。ーーーーーこのようなことが20130627の日経・春秋にあった。

私は一身上の都合で、排泄機能障害をもつオス猫との二人?暮らし、頑張って自炊生活をしているが、友人の畑仕事の手伝いや、自らの畑で野菜を栽培するようになってから、日々のおかず作りが変わってきたことに気づいた。上の新聞記事に触れて、私にも思うところがある、早速キーボードを叩いた。

手にするのは収穫したての野菜ばかりだから、胡瓜、トマト、ミズナ、キャベツ、ピーマン、大根、レタスは生でそのまま、ひと品づつ塩をふりかけたり、マヨネーズをかけていただく。南瓜(カボチャ)、インゲン、アスパラ、さつま芋、じゃが芋、里芋、茄子はその時の気分で炒めるだけだったり、焼くだけだったり、煮るだけだったり。じゃが芋、玉葱、人参も工夫を凝らすことなく、生のままか、煮るか炒めるか焼くだけだ。

牛蒡はキンピラ、余った大根は切り干し、紫蘇汁は焼酎割りだ。

以前は、いつもお店で買ってきた野菜を幾種類も混ぜて、何とか味の調味の素やルーを入れて、煮たり炒めたりしたものだが、此の頃は、混ぜっこなしの一品完成主義を貫くことが多くなった。その方が各種の野菜のそれぞれの味わいを楽しめることをこの年になって再発見した。とは言え、野菜を混ぜて料理する方法でいただくことだって少なくない。肉じゃが、カレー、冬の鍋物シリーズなどは、最高の野菜のごっちゃ混ぜだ。

百姓の小倅の私のことだ、野菜の食べ方が、子どもの頃、田舎で過ごした時代の我が家風に回帰してしまったようだ。新鮮で個性的な野菜だから、調理方法がこのような傾向になるのは自然の理。

板前さんが腕を奮って作る特別な料理をいただく機会に恵まれたときは、その時はその時で、職人さんの匠の技を大いに楽しませてもらうことにして、今、マイホームでは、各種の野菜のその個性を素朴に楽しんでいる。