2019年2月4日月曜日

またまた「なおみちゃん」です



我家では、新聞に載っている大坂なおみの写真を見て、3歳の孫だって、「ジイジイこれはなおみちゃんだよ」と言う。
それほど、我家では、大坂なおみは誰もが知っている著名人だ。
今月の26日、日本時間17:30から全豪オープンの決勝戦が行われた。

大坂なおみは北海道生まれの母とハイチ出身の父との間に、米国で生まれた。
大坂なおみは、アメリカと日本の両国の国籍を持っているが、このテニスでは日本国になっている。
万一、東京オリンピックに出たいと言った場合は、国籍をアメリカか日本のどちらかにしなければならない。
日本の多くの人間は、そんなことどうでもイイヤ、アメリカで出たいならばそれはそれで良し、日本をいっぱい愛してくれていることは、彼女の言動で十分良く解かる。

たどたどしい日本語の使い方だけで、私は十分楽しい。
冗談だったのか?冗談でなかったのか, 
・「大阪で生まれる人は、みんな名前は大坂なんですよ」。
今何をしたいですか?の質問に, 
・「ソー・タイアッド 寝たい」だった。
優勝して何を食べたいですか?には笑いを浮べて, 
・「カツ丼、アゲイン」だった。
この優勝決定戦で学んだことは,
・「どんな逆攻にいても、勝つ気持ちで一生懸命やっていれば、勝機は必ずやってくる」。
あなたは以前に自分の精神状態のことを3歳と仰ったけれど、今はどれほど成長したと思いますか?
・「私は成長していてやっと4歳ぐらいになったかな?」
何もかも、彼女の口からでる言葉は、私の心の深くに染み渡っていく。

このブログの前、後、しっちゃかめっちゃかになるかもしれないが、こんな状況の中、言うまでもないが、なおみの態度が多いに変わってきたことに私の頭は、まだ、まだ、狂喜のままだ。
表彰式でのこと、全米でも全豪でも、決勝戦を戦った相手にアリガトウと英語で述べた。
自分の憧れだったあなたと戦ったことの光栄を身に沁みて感じていること、それに対する素直な言辞を、恥じらいながらも、きちんと述べたこと。

涙っぽくなってきた私だけれど、このシーンをテレビで観ている時は、誰彼、はばかりなく泣いて仕舞った。
ありがとう、なおみちゃん。

全豪オープンテニス、女子シングルスを制し、試合後の記者会見に臨む大坂なおみ(2019年1月26日撮影)。(c)AFP/Paul Crock

なおみちゃんの母の父・大坂鉄夫(73)さんは、北海道 根室漁業組合の組合長。
根室市においては、市長さんと並ぶ要職だ。
私の大学時代から今に至る友人の父も、かって根室の漁師の親分だった。
何隻もの漁船を保有する大社長だった。
その親分だって今から50年ほど前は苦しい時期だった。
沿岸から200海里(約370キロ)の排他的経済水域問題が発生してからだ。
こんなことがあって、私にとって根室は誰よりも熱い・熱い愛情を持つ地域なのだ。

なおみちゃんの祖父は、決勝戦を、体が震えるのを我慢しながら見ましたと、テレビの画面で言っていた。
いい光景で、私の涙量はハンカチで消せないほど、ボタボタ。

スポーツ界では勿論、外国人との間で生まれた混血の人がよく頑張っている。
この頑張っている人とは、陸上短距離のケンブリッジ飛鳥、野球のダルビッシュ有、柔道のベイカー茉秋。
それ以外にも、芸能界などでも幾人かいるのだけれど、今日は上の3人のみにした。



20190130の朝日新聞・天声人語より。
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いまも人々の間に余韻が残る。
全米に続いて全豪オープンを制した女子テニスの大坂なおみ選手の活躍である。

中米ハイチ出身の父と日本人の母の間に生まれ、幼いころから米国で教育を受けた彼女は、グロバール時代を象徴する存在だ。
試合中継のテレビ画面のスコアのわきについている日の丸や、「アジア勢として初」といったくくりを超えて、その魅力は世界に広がった。

表彰式では、強盗に襲われ利き腕を手術する不運から復活した決勝の相手クビドバ選手(チェコ)をまずたたえた。

全米の時も、優勝を争った元世界1位のS・ウィリアムズ選手(米)は自分にとって長年のアイドルだったと打ち明け、感謝の言葉を捧げた。
S・ウィリアムズには6-2 6-4のストレートで破り、優勝した。
表彰式では、大坂なおみにとって本来ならば最高に嬉しい瞬間だったはずが、会場内からの敵意に直面した。
アーサー・アッシュ・スタジアムにはブーイングと口笛が響き渡り、大坂はかぶっていたバイザーを下げて涙を隠した。


優れた敗者がいてこそ勝者は輝く。
楽しい「なおみ語録」は人気の的だが、その根底にはスポーツの本質を理解し、大事にする心が流れる。

力をもちながら、1年前まではミスで自分を見失い、破れるシーンが珍しくなかった。
急成長した背景にはコーチやトレーナーの存在が大きい。
わずかな失敗にも落ち込む大坂選手に、ドイツ出身のコーチのバイン氏は「なおみならできる」と背中を押し続けたという。

過去に、「アイドル」のS・ウィリアムズ選手らの指導にも携わった経験をもつ。
個性を見極め、押さえつけず、選手に応じたアドバイスをする。
昨年は女子テニス協会(WTA)の年間最優秀コーチにも選ばれた。

日本ではこの1年、スポーツ指導者の不祥事が相次いだ。
互いの人格を尊重しあう姿勢、言葉の選び方、距離感の保ち方など、大坂選手の躍進から学ぶべき点は少なくないはずだ。

身の回りのサポート役だけでなく、選手の力を引きだすため全体で環境整備に取り組んできたのが女子テニス界だ。

WTAは今年からルートを改め、妊娠や出産で休養した選手が復帰する場合、12大会までは以前と同じ世界ランクでプレーできるようにした。
ランクが大きく落ちると待遇が変わり、プレーにも響くため、復帰を断念する例が多かった。
選手側の働きがけが実った形だが、女性スポーツの将来を考えた時、意義深い改革といえよう。

男子の数分の1といわれた優勝賞金も、現在は4大大会すべてで同額になった。
WTA設立から46年。
これも選手らの交渉と努力の結果で、他の競技や社会に与えた影響も大きい。
そんな土壌の上に咲いた大輪が、次の時代を切り開く。
さらに前に進む姿に期待したい。

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以下はネットより。
今大会ではサービスエース・リターンエース・ウィナー・ブレークの数が女子シングルスの出場者で最も多く、
これについて杉山愛は「大坂は『ビッグサーバー』から『オールラウンダー』の選手に変貌を遂げた」と語っている。
また、他にも優勝の要因として、「肉体改造によるバックハンドの威力向上」「精神面での成長」を挙げた