横浜市中区本郷町の中古住宅を、ウッドデッキを設置することを条件に購入していただいた。お客さんからは、いい買い物をさせていただいたと、感謝されている。
買って頂いた住宅のある場所は、中区の山手地区の小高い所にあって、強風を受けることは、前の住民からも聞いていたが、現場に立てば、海の方からの風が下から強く吹き上げるのは、容易に理解できた。
イメージ
風雨にさらされるので、アルミでは軽過ぎるし、腐りやすい木材では不経済で危険だ。使う材料を思案していた。その作業の中で、建築担当の桜がウリンという樹木を見つけた。
英語名はボルネオアイアンウッド(鉄木)、クスノキ科属の常緑広葉樹。原産地はインドネシア、マレーシア。インドネシアにおいては、従来、保護樹として輸出が認められていなかったが、1996年7月から日本への輸出が解禁になった。日本にとっては、今まで馴染みのない木材だった。
ウリンの樹木らしい
昔から、耐水性としては、水中でも100年の耐久力がある木として、ヨーロッパでは長く使われてきたことで実証済み。他にも、防虫性、防腐性が優れている。材その物の安定性、特に収縮性は、同種の堅木に比較して際立って安定している。柾目挽きの製材により、直射日光にさらされる所で使用されても、材面の割れ、反り、あばれ等が出にくい。欠点といえば、重いことらしいが、今回の用途に使用する材としては重いこともいいことだ。
大工さんに聞いて、あらためて材質の硬さには驚かされた。世界最硬最強らしい。仕口や欠くことを極力避けて、硬くて加工し難いことが原因なのだが、金具を使って緊結する。
南洋材といえば、お馴染みのラワンのように目が粗く、軽軟な木質をイメージしがちだが、このような樹木があることを初めて知った。
さて、どのようなウッドデッキができることになりますか、購入者の方の承諾を得られれば、原価を含めて公開させていただきます。ウッドデッキの新設をお考えの方は、気楽に弊社に電話をいただければ、原価プラス弊社のマネージメント料でお請けいたします。マネージメント料は原価の15%です。