(4日のジャイアンツ戦の9回 中飛に倒れる=共同 20120305の朝日新聞)
4日、青木宣親外野手(30)の出番が回ってきた。
だが、結果は、2打席無安打だった。残念だ。 大リーグのオープン戦の対ジャイアンツ戦でのことだ。でも、青木外野手は、清清(すがすが)しい気分だったようだ。主砲ブラウンに代わって左翼の守備に向かう足取りは弾んでいた。無安打に終わっても「すごく気持ちよかった」と語った、と朝日新聞の記事あった。
そして5日のジャイアンツ戦では初安打。6日のアスレチック戦では、8番右翼で先発したが、2打数無安打で終わった。
レネキー監督は、状況次第で出番が増えるだろう。厄介な投手によく食らいついていた、と評価した。
早稲田大学時代から、夢に見てきた大リーグ。日本では3度の首位打者の屈指の打者でも、今は控えの立場。「今は戦い」と決意は堅い。スポーツ新聞で、青木の表情を見る限り、手応(ごた)えを確実に感じ取っているようだ。余裕さえ感じさせられる、だった。
オフシーズン。ポステイリング(入札)制度で、ヤクルトからは青木外野手がブルワーズへ、日本ハムからはダルビッシュ有投手(25)がテキサス・レンジャーズへ入団することが決まった。
ダルブッシュがテキサス・レンジャーズと交わした契約は、推定で6年総額で6千万ドル(46億円)。入札額約5170万ドル(約39億8千万円)と合わせると1億ドル超える超大型移籍だ。身長195センチ、体重98キロの体格、体力、若さに野球のセンスが買われたようだ。それに、過去、怪我がないことも高く評価されたようだ。実際、開幕を前にしての練習で、ますます、ダルビッシュ株は上昇中だ。
違う、違う、ここはダルビッシュのことではない。
青木外野手にエールを送る文章を綴りたいのだ。ダルビッシュは間違いなく活躍するでしょう。
青木を応援しているのだ。ブルワーズとの契約は、今季の契約金額は100万ドル(7千7百万円)、来季は125万ドル(9千6百万円)と控え選手並の評価だ。3年目は球団が選択権をもつという。出場機会が満たし、出来高次第では推定年俸3億3千万円に達する。これでやっと、昨季のヤクルトの年俸らしい。
これほど厳しい条件を受け入れている。ヤクルト時代のほぼ3分の1の年俸をよしとして契約をしたのだ。近年、大リーグに入団した日本人野手の成績が伸びず、評価は低迷状態。当然、青木にも厳しい評価だった。私が期待した松井稼頭央も、実力を出し切れないうちに帰国を余儀なくされた。もう一人の松井、秀喜は怪我に悩まされひと時の迫力不足、苦しんでいる。
渡米を前に、青木外野手はチームに何が足りないかをよく考えて、その足りない部分を補えるようにすれば、出場機会は増えるだろう、と語っていた。
青木外野手は稲門の出だと聞けば、黙ってはおれん。同じ穴の狢(むじな)だ。私は体育会系不動産屋。青木宣親外野手は大リーグで、日本にも、こんなにプレーできる野手がいるんだ、とアピールしてもらいたい。
このチャレンジを応援したい。