2012年3月20日火曜日

蕗の薹(フキノトウ)

Fukinotou

昨夜、蕗の薹(フキノトウ)を天ぷらにして食った。

 MX-3500FN_20120320_174004_001

 

昨日、弊社の中古住宅のリフォーム工事の仕上がりのチェックに行って、物件の裏側の膨大な空き地で、フキノトウが芽吹いているのを見つけた。その物件とは、横浜市栄区の庄戸のことだ。弊社のホームページの販売中物件の項をご参照ください。

経営責任者の中さんが、入念に室内をチェックしている間に、能天気(ノウテンキ)な私は空き地でフキノトウを15株ほど収穫した。昨年、ワラビやフキ、ツクシ、ヨモギを無手勝流料理法で食ったが、フキノトウだけは摘み採る機会を失った。その雪辱戦の意気込みなのだ。フキノトウは、キク科フキ属の多年草。芽を出して、ツボミが花になるまでが、凄まじく早いのだ。

物件は、新鋭の設計士が腕を奮っただけあって、流石(さすが)緻密に設計されている。壁材は自然素材の珪藻土。各部屋の空間作りが楽しい。各部屋の配置、部屋とユーティリティーを結ぶ動線、台所とリビングの配置と機能性、それに外観がなんとも素晴らしい。庭もたっぷりのスペース、車4台は入る駐車場。物件としては、超優良物件だ。

天ぷらで食うのが一番美味しいですよ、と聞かされているが、灰汁(あく)抜きは必要なのだろうか、苦味はあるだろうが、それを取り除くために茹でたりしたら、本来の風味を楽しめないのではないか。それじゃ、水にしばらく漬けておくか、それはきっと効果ないだろう。出来上がったら、何をつけて食えばいいのだろうか、我が家には、塩だけはある。

色んなことが頭の中を去来するが、結果、オーソドックスに、いやストレートにやるしかない、と腹を決めた。考える前に行動するタイプなのだ。これは、もう世間でお墨付きのメニューだ、必要以上に心配することはない。

何だって、食えないものはない、とは私の人生訓でもある。中国人は四つ足のテーブル以外ならなんだって食ってしまうというではないか。

よく水洗いして、何重にも苞(ほう)に取り囲まれたツボミの周りを整理。フライパンを温め、水でこねた小麦粉に、フキノトウを一つひとつ入れて、炒めた。

mi-

天ぷらにしたかったのだが、食用油がボトルの底にちょろちょろしかなかったので、貧乏人は貧乏人らしく、ささやかに油をしいて、その上にフキノトウを並べた。好い香りがした。これこそ、春の香りだ、と独り言。焼酎の濃い目のお湯割を、矢継ぎ早に飲んだ。

心配していた苦味は、快い程度。この苦味こそが大人の味だ、とこれも独り言。

 

追記

蕗の薹の「薹」という漢字を機会を作って調べなくてはイカンなあ。