矯(た)めつ眇(すが)めつ
本を読んでいたら、この慣用句にぶつかった。
話し言葉としては何度も聞いて、話の前後から何となく意味は理解していた。ところが、読書中にこの連語が出てきて読めなかった。何で、こんな字をあてがうのか、不思議な気がしたのだ。
この矯めつの「矯」という漢字は、矯正とかの漢字として知っていたが、この眇めつの「眇」の字は知らなかった。結構、本を読んでいる私なのに初めてのご対面だった。この際、もう少し詳しく知っておきたいと思って、今日20120301、会社にある辞典で調べた。
ためつすがめつ=【矯めつ眇めつ】は、講談社の日本語大辞典によると、以下のようだ。
(連語)《「矯めつ」は「矯む(矯める)の文語形」に接続詞の「つ」の付いた語、「眇めつ」は「眇む「(眇める)の文語形」に接続詞の「つ」の付いた語》。あちこちから念入りに見るさま。よくよく見るさま。
矯める=曲げて形を直す。改め直す。片目をつむって、ねらう。こじつける。
眇める=片目をつぶってねらいをつける。片目を細めて見る。