2012年7月24日火曜日

佐藤のこの喜びは?

MX-3500FN_20120716_125915_001

20120708 朝日・朝刊・スポーツ

後半31分、先制ゴールを決めた広島・中島(中央)は佐藤(右)、森脇に祝福される

 

Jリーグ2、3位争いだ。

この写真は 、7月7日に行われたジュビロ磐田戦において、サンフレッチェ広島がMF中島浩司が後半31分に決勝点を奪った時の写真だ。その後、後半48分にも広島の森崎浩司が得点して2-0で磐田に勝った。この新聞記事の写真はスクラップにして、何度も確かめて、、、そして捨てられない。

写真に向かって右には佐藤寿人(ひさと)。この究極のストライカーが好きだ。身長170センチ体重67キロ、ちょうど私の体躯と同じだ。小さな体で、瞬間的にスピードを上げてボールに近づきワンタッチでゴールに絡む。そしてきちんと得点を積み上げている。

私がサッカーをやっていたその少し前までは、広島は全国でも屈指のサーカー県だった。サッカー王国だった。頂点は東洋工業(現・マツダ)。県内のどの高校も全国的にトップレベルだった。その当時のサッカー狂いが、今、老後、悠々自適の生活を楽しんでいる。その元サッカー狂いたちは、今でもサッカーを観る目は厳しいだろう。そんな環境の中で、期待に応えるように戦えば、自ずからいい結果が出る。今から半世紀前のサッカーの盛んな都道府県は、広島、静岡、埼玉が3強、大阪、京都、東京が続いた。地域限定版だった。

bust

佐藤寿人

 

彼の魅力は、なんてたって懸命にゴールを追い求めることだけれど、性格が又無茶苦茶良い奴だそうだ。

Wikipediaでの紹介を借りるまでもないが、ここは敬意を表して拝借する=真面目で、人の悪口を言わない、誰に対しても優しい性格。非常に礼儀正しく常にクラブのサポーターへの感謝の心を忘れず、現所属の広島だけではなく、過去に所属した千葉、C大阪、仙台への感謝の念をしばしば口にする。

そんな彼のことを、新聞と少しテレビを観るだけの情報の少ないなかで、私はひたすら彼を応援している。もう少しマスコミで騒がれてもいいのではないか、私の偽らない気持ちだ。日本代表の試合は全て観ているので、このチームに招集がかかるといいのだが。

bust

中島浩司

その次に写真の中央にいる中島浩司のことだ。この男のこともこの写真を観て、いろんな思いを彷彿とさせるものがある。新聞では、「苦労人が試合を動かした」とあって、彼の紹介記事が続く。

2002年シーズン後に仙台から戦力外通告を受け、トライアウトで市原(現・千葉)へ。オシム元監督に心酔、使われた。その千葉も08年オフに戦力外に。広島に移籍し、昨年までに3年連続で30試合超出場。転んでも、ただでは起きない男だ、と。

bust

森脇良太

広島生まれの広島育ちだ。サンフラッチェ広島のジュニアユースからユース、トップチームに順調に昇格した。2006年に出場機会を求めて愛媛FCへレンタルされたものの、復帰後はレギュラーに定着。表情に愛嬌があって、広島の女性ファンを鷲掴みにしていると聞くが、納得だ。

こんな連中が、広島の原動力なのだろう。これからが、正念場だ。