2012年7月31日火曜日

ネコって、猫からきてるの?

ヤマオカさん、明日20120726、11:00に泉区中田の東さんの現場に応援にきてくれませんか、と同僚の桜から要請を受けた。

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「ネコ」と言われている、手押し車。

 

その1

コンクリートの打設をする予定なんですが、人手が足りないので、応援して欲しいということらしいので、喜んで参加しましょ、勢いよくイイヨっと応諾した。

東さんの家は、私の友人の農婦の自宅のすぐ近所にある。農婦の家の外壁塗装を弊社で受注して、その打ち合わせの中で、近所で庭のブロックフェンスを作り直したがっている人がいるんだけどと言われ、担当者の桜は何もかもが縁ですから喜んでお請けしたいので是非紹介してくださいとお願いした。

東さんは、仲良くしている農婦がそこまで信用している会社なら、きっと信用できる会社だろうと判断して、お願いするわということになった。

前夜、風呂に入って焼酎飲んで、翌日の私の担当することになる仕事をイメージして、ニンマリ、自然に顔が緩んだ。

明日、ミキサーカー(トラックミキサー)の荷降ろし用の樋(とい)から、コンクリートをネコに流し込んでもらい、そして型枠の組んだところへネコを押して行く。ネコの先を下に、ハンドルを高めて型枠の中にコンクリートを流し込む。太陽の日差しがガンガン差す。額には汗が溢れ、タオルが汗でびっしょり。型枠の中に入れたコンクリートを棒で突っついて、コンクリートが空(す)き間のないように隅々までいきわたるようにする。このような作業で、私は十分楽しいのだ。

そんなことに思いを巡らしながら、氷を浮かした水割り焼酎を何杯も飲んだ。

だが、翌日の11:00には、工事の準備が遅れて私の出番はなかった。ショック。現場に駆けつけて、焦る担当の桜にそんなに無理すること無いよと声を掛けて、ミキサーカーの到着時間を15:00に遅らせた。

東さんが冷たいお茶を、農婦さんから頂いた西瓜なのよ、と煎餅と合わせて出してくれた。私は、農婦さんの友人で、会社が休みの水曜日の午後に少しだけ野良仕事を手伝っているんですと話した。生家が百姓だったので、彼女の仕事の手伝いで土を掘り起こしたり、野菜を見つめていると心が休まるのだ。

私の前夜の白昼夢ならぬ夕べの夢は、儚く現実化しなかった。

私は久しぶりにネコに触れて、使いこなしたかった。ネコだけではない、スコップやツルハシだって、鍬や鎌だって、本物のドカタや百姓さん以外なら誰にも負けないほど使い慣らしていた。そんな道具類に囲まれてみたかった。大学に入るまでの2年間のうち、3月から8月末までの半年間を2回、それは本物のドカタだった。日当だって、学生アルバイト並みではなく、オジサンたちと同額を頂いていた。

お茶を頂いて、寛ぎながら雑談をしていてら、何故、あの手押し車のことをネコと呼ぶのだろうか、と話題になった。今まで、何度もこんな機会に巡り合ったけれど、誰からも呼称の由来を聞かされたことがない。ドカタ時代には、疑問を本気で調べる余裕はなかった。今なら、何だってネットで手っ取り早く調べられる。

お茶を頂いて現場を離れて、違う現場に向かった。

 

その2

そうだなあ、そんなことも知らないで死ぬわけにはいかないなあ。早速、会社に戻ってネットで調べてみたら、私と同じ疑問をもつ人は、この世にちゃんと居た。検索して、ネットの問答編を見た。

色んな返答を読んでみたが、答えはこれしかないと言い切る人はいなかった。それでも、正解に近いと思われるような、幾つかのアンサーをここにまとめて、それなりに納得することにした。

語源は未詳だからこそ、興味は果てしない。

1,工事現場などでよく見かける幅の狭い木の板の通路を「ねこの足場」と呼び、その通路をヒョイヒョイと移動するのを、猫が塀や屋根の上などを歩くことに例えて、ネコと呼んだ。

英語でも、狭い通路のことを CAT WALKと言うらしい。

2,この手押し車を、仕事を終えると中の汚れを洗い落として逆さまにひっくり返しておく様子が、丸まって寝ている猫の後ろ姿に似ていることから、そう呼ばれた。

3,奈良時代には、刀剣の材料になる良質な砂鉄のことをネコと言った。山から採れる鉄鉱石もネコと言われ、それらを運ぶことからネコ車になった。