2012年7月2日月曜日

カミキリムシに、ご対面

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先日20120625、川崎市多摩区生田で今回仕入れた中古物件の庭の草がぼうぼう、樹木が伸び放題になっているので、雑草を採り、樹木の剪定をしてきた。建物の内外装は、リフォーム会社にお願いして、その周りの整理整頓は、私達の仕事だ。

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私の作業衣の上を歩くカミキリムシ。

 

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私のゴム長靴を這うカミキリムシ

 

カミキリムシを、手に取ってこんなに身近に見るのは何年ぶりのことだろう。

私の故郷は、京都府綴喜郡宇治田原町南切林だ。この村で生まれ、大学に入るまでの20年間を過ごした。地名通り、山林を切り開いたところにできた集落なのだろう。住宅や道路以外は、田畑に山野だけの静かな寒村だった。山はどこまでも深い。小学生の頃、隣村と合併して町になった。

そんな田舎で育った私には、数多いるどんな虫とも、日常的な付き合いだ。

作業を一休みしていたら、私の履いているゴム長靴を這い上がってきた、よしよし、それから作業衣のズボンから上着に登ってきた。上に登ってきて、きっと、羽を広げるのではないか、とじっと見つめていたら、羽ばたいたが、飛ぼうとはしなかった。飛び立つためには、もっと高い位置からの方が都合がいいのか。それとも、俺さまの作業衣で、遊び足りないのだろうか。

親指と人差指で摘まんだら、キイキイと威嚇するように鳴いた。前胸と後胸をこすりあわせて、音を出すそうだ。この鳴き声も懐かしい。子どもの頃、この鳴き声が不思議だった。首を伸ばして、私の指腹を噛み付こうとするが、私はそれを許さない。

髪の毛も切ることができるほどの大顎をもっているところから、その名が、噛(か)み切(き)り虫になったのか。ネットで知ったが、世界で名前がついているだけで約2万種、日本には約800種類がいるそうだ。私が田舎で遊んだのよりも、小物だ。子どもの頃の記憶は、何もかもが大きいもんだ。

ただ、カミキリムシちゃんが懐かしかった。