ハゼノキ
先日、イーハトーブの果樹園の雑草を刈っていた時に、漆の木に触れてしまった。子どもの頃からこの木を「ウルシの木」と呼んでいるが、一般的にはヤマウルシと呼ぶらしい。ハゼノキではと考えたが、そうでもない。ヤマウルシだ。柿や栗、梨に桃に蜜柑などの果樹があるイーハトーブの中で、唯一雑木と言えば、このウルシの木だった。
漆器などに使う漆を採集する木は、どんな樹木なのだろうか、その漆の木のことは知らないが、樹皮からヘラで漆を採集している写真は見たことがある。大きな木からだった。今、俺様にウルシかぶれをさせた木が、漆器に使う漆を採れる木なのか?違うのか? それが分からない。
子どもの頃からの経験で、このウルシの木に触ってはいけないことは、常識として体得していた。ところが、暑くて、下を向いたままの作業で、このウルシの木を漆とは気づかずに他の雑草と同じように葉っぱを握りしめた。でも、その時は、それほどマズイことをしたとは思わず、そのままにしておいた。
家に帰ってビールを飲んでいたら、二の腕や膝のあっちこっちが急に痒(かゆ)くなってきた。気付いた時には、皮膚がかぶれた状態で、赤く腫れ上がっていた。痒くて、痒くてしょうがない。子供の頃は、何も薬を付けないで、耐えるだけ耐えて、そして自然に直した。この痒みの原因はウルシだと直ぐに気付いた。経験を踏まえて、ここは耐えることだと、今20120724も我慢している。
そんなことを面白可笑しく、我が神聖なブログに書くこともないのではないかとも考えたが、ちょっと待てよ、職場のスタッフの中に、ウルシかぶれの経験を持つ人が居ないようなら、やはり、こんな経験も今後の皆のために、書くべきだと決めた。
学術的にはアレルギー性接触皮膚炎と言うらしい。樹液に含まれるウルシオールなどの成分がかぶれの原因らしい。
ハゼノキ
私にウルシかぶれをさせた当の張本人は、まだイーハトーブに繁茂しているので、そいつの正体を写真に撮って、そのうち紹介させてもらいます。
秋には、このウルシの木は真っ赤に紅葉する。紅葉する山野で、赤色のリーダーは断トツにウルシの木で、彼女の存在は格別に鮮やかだ。